テングサの海復活を 高岡・国分浜、藻場形成へ改良材散布 地元団体、昨年の倍4トン投入
高岡市の国分浜沖で15日、テングサが生えていた豊かな海を取り戻すための藻場づくりが行われた。新湊漁協伏木地区実行組合と地元住民でつくる「国分の岬藻場再生会」の約30人が海草の定着しやすい底質改良材を散布し、藻場再生を期待した。 国分浜沖は約40年前までは豊かな藻場が広がっていた。会は、伏木名物のところてんの材料であるテングサが生えていた藻場を復活させようと2016年に発足した。 活動9年目となる今年は、国の漁場機能回復事業を活用して改良材を昨年の倍となる4トン用意した。 組合員や住民は船から、国分浜沖の男岩(おいわ)周辺の5カ所にグリーン・カルチャア(高岡市)が開発したミネラル豊富な底質改良材「ロイヤルスーパーグリーン」を投入した。 活動には針山健史県議と林貴文市議が参加した。今後は、ダイバーが潜水して定期観測する。 新湊漁協伏木地区実行組合の坂廣志組合長(77)は「少しづつテングサやアカモクが確認できるようになってきた。これからも努力していきたい」と話した。