ドライブ中の車に落雷、電子機器壊れる 自動化・電動化進み火災や誤作動の危険も
「落雷事故は軽くみるわけにはいかない」
茨城県の事故と岐阜県の事故。2つの落雷被害の共通点は「周辺に高い建物などがない」ことです。 岐阜県の現場は、長良川の堤防沿いの道路でした。落雷事故に遭った車を移動したレッカー車のドライバーに話を聞くとーー。 「また似たような場所だなという印象。過去2回も堤防の道路で周りが何もない場所で救援に行った」(杉本商会 小椋宏志さん) 小椋さんが知る限り、落雷事故の対応は会社全体で5件に上ります。 「夏場は多いですね。お盆を過ぎてからとか。9月は特に多いですね」(小椋さん) 雷の調査をする「フランクリン・ジャパン」によりますと、落雷が多い6月から9月にかけ、今年東海3県で発生した落雷の回数は5万330回。今回の事故が起きた8月15日は岐阜県で4700回を観測しました。 自動運転や電動化など、日々技術が進化している交通社会。落雷事故は決して軽くみるわけにはいかない、と山本教授は指摘します。 「車に雷が落ちても安全に車を停止させ、車中の人が安全に退避できる。このあたりを実現して今後の車社会を考えていかなければいけない」(山本教授)
もし落雷事故に遭ったら?
もし運転中、落雷事故が起きたらどう対処するべきでしょうか。 JAF愛知支部によると、車を止めて救援を呼ぶ。雷雨が続いている状態なら、外に出るのは危険なので、車内で安全を確保すること。 事前に天気アプリで「雷注意報」が出ていないかを確認し、雨雲が近づいているようであれば、移動の時間を早めたり、雨雲が通りすぎるのを待つなども大事です。