BiS 新体制で放つメジャー3rdアルバムから、さらにその先へ「ここからどうなっていくのかまだまだ未知なグループですね」【インタビュー】
2ndアルバム『LOOKiE』以来、約4年ぶりとなる第3期BiSのメジャー3rdアルバムが2月28日にリリース。中野雅之(BOOM BOOM SATELLITES / THE SPELLBOUND)、フルカワユタカ(DOPING PANDA)、中村弘二(ナカコー)、Age Factory、AxSxE、fOULという強力なプロデューサー陣による多彩な楽曲の詰まった超濃厚なロックアルバムだ。2023年3月に新メンバー3名が加入して新体制で動いてきた1年を振り返りつつ、アルバムの収録曲と現在の心境、そして今後への思いについても語ってもらいました。 【写真】BiSメンバー全員での撮り下ろし写真
◆現メンバーになってから約1年となりますが、どんな期間でしたか? ナノ3:本当に全部がガラッと変わって…。良い意味で、グループのイメージやお客さんからの見られ方も変わったと思うんです。まだまだ途中ではありますけど、この1年間で新しいBiSの像を作っているところというか。それぞれに個性もすごくて、身長も何もかもバラバラなメンバーで新しいBiSを作って、それをもっともっと浸透させていけたらな…という段階かなと思っています。 トギー:今までのBiSとは全く違うものだなというのは私たちだけじゃなくて、お客さんもみんなが思っていることなので。だから、“新しいものを作っている”感覚がすごく強くて。1年たってようやく(新メンバー)みんなのことが分かってきた段階ではあるけれど、ここからどうなっていくのかまだまだ未知なグループではありますね。 ◆トギーさんは唯一の第3期スタート時からのメンバーとなりますが、責任感が重くなったりはしない? トギー:重くはなりました。でも“最初からいるから、私が全部を背負わなきゃ”とは思っていなくて。元々リーダー・ポジションでもないし、1人で全部進めるよりはみんなで考えながらやっていきたいなと思っていたから。だから自分だけで全部やっちゃわないように、「これやって!」みたいな感じでみんなにお願いすることは意識していましたね。 ヒューガー:オリジナルメンバーのトギーがそういう考えでいてくれるおかげで、新メンバーもだんだん自主的に考えることが増えているなと思いますし、私もできることを探すようになったというか。最初に入った頃よりも、“自分にできることは何だろう?”と常に考えるようにはなりました。 ●2023年3月のオーディションで加入された新メンバーにとって、居心地はどうですか? イコ・ムゲンノカナタ:居心地が良いとか悪いとかも考えないくらい、毎日一緒にいるので…。でも居心地が悪いと感じたことはないです。 ◆元からいるメンバーに対して、“先輩”という意識はある? イコ:入ったばかりの頃は“ずっと画面の中で見ていた人たちだ”という感じだったので“先輩”という感覚もあったんですけど、もう1年近く一緒にいるので今は同じメンバーとして捉えています。 クレナイ・ワールズエンド:24時間イベントもあったし、去年の後半くらいから今年の初めにかけて、絆が強くなった気がします。最近は仲が深まったと感じていて、まだ敬語は抜けないんですけど、めっちゃ“先輩”と思っているわけではないというか。同じメンバーとして一緒に頑張っていきたいなという感じですね。 トギー:うれしい…! ヒューガー:よかった。敬語はやめてくれないので、もう半分あきらめています(笑)。 ◆そのあたりは難しいところですよね。シオンさんはいかがですか? シオンエピック:最初よりは全然…(なじめた)。私は最初、ちょっとアレな人だったので。 トギー:ちょっとヤバい人かと思ってました(笑)。 シオン:反抗期でした。 ◆反抗期だったんだ(笑)。 トギー:人見知りなの? シオン:人見知りなのかもしれないです。 ヒューガー:ゲラゲラ笑っているところとか、見たことがないです。 ナノ:人見知りなのかな…? 環境によりそうだよね。 シオン:分からない…。でもそんな私でも…しゃべれるようになりました。 クレナイ:みんなもシオンのことを理解したし、シオンもみんなのことを分かって、お互いに寄り添ったという感じですね。 ◆1月4日~5日にかけて行われた24時間イベント「CLOSE ENCOUNTERS OF THE THiRD BiS」をみんなで乗り越えたことも大きかったのでは? クレナイ:私の中では大きかったですね。24時間イベントの中で支え合えていることを強く感じたし、チームで作っている感覚がすごくあって。大きな出来事だったなと思います。 トギー:私は24時間イベントを万全な体調で迎えることができなくて…。だから、みんなには事前に「助けてくれ!」と宣言してからのイベントだったんです。実際かなり助けてもらいましたね。全員に私の歌割りのところを歌ってもらったりして。 ヒューガー:めっちゃトギーになりました(笑)。 ◆トギーになったんだ(笑)。 ヒューガー:私は24時間のどを潰さずに歌い切れたので、カバーにも結構入ったりして。トギーになる瞬間が多かったです(笑)。 トギー:私が途中で声が出なくなったり、これ以上やったら最後までのどが持たないなというときに何曲かお願いして。直前にお願いしたときもなんとか頑張ってくれて、支え合いをめっちゃ感じましたね。“私よりいいやん”と思うところもあって。特にシオンのシャウトが最高だったので、もうシオンのものにしようと思って、そこで歌割りが変わったところもあったんです。“これからもそれで行こう!”みたいな感じで、良い発見でした。 シオン:シャウトするのが好きなので、うれしかったです。 ◆それはどの曲について? トギー:「strawberry girl」という曲の“公開処刑!”と叫んでいるところです。最高でしたね。お客さんも“ウォー!”と盛り上がっていたから。 ヒューガー:(本来は)トギーがそこを歌うと知っている人もたくさんいたので、そのポジションがシオンになった時点でお客さんもざわつき始めて。でも(シオンが)叫んだら最高だったので、みんな“ウォー!”となった感じですね。その意外性と土壇場力がすごくて、本番で化学反応を起こしていました。 ◆そういう経験をできたことも大きかった。 ナノ:24時間イベントに関しては、私たち自身もこの6人で初めて大きなものを1つ乗り越えた感覚がありました。もちろん全部見てくれている人もいれば、1部だけ来てくれた人もいて、いろんな方がいたんですけど、今のこのBiSとお客さんとで一緒に1つのものを新たに乗り越えられたという感じがして。研究員の方々との絆も深まったイベントだったんじゃないかなと思います。 トギー:それもあるし、新しく入った3人に関しては新たな良い面がたくさん見えたイベントだったなと思うので、(そういう面を)もっと知ってもらえてうれしかったです。