「強くなっていくDeNAに羨ましさも」村田修一、ハマに帰還…コーチ打診の1本の電話「『また一緒にやってくれるか』と」「息子も喜んでくれて」
かつてベイスターズの4番としてチームをけん引した村田修一が、13年ぶりにコーチとして古巣に帰ってきた。久々にまとうブルーを基調とした練習着。「やはり青が似合いますね」と伝えると、「いやいや、そんな……」と、村田コーチは恥ずかしそうな表情で謙遜をした。 【写真】「えっ、これが男・村田!? むしろカワイイ…!?」ルーキー時代の秘蔵写真から、本塁打王のいかつい時代、巨人時代までの村田修一&2024日本シリーズ、ベイスターズの激闘のすべてを見る 「新しいファーム施設はグラウンドも室内練習場もきれいだし、食事も美味しくて、すごいなって。懐かしさですか? そういう気持ちはもちろんありますけど、昔一緒にやっていた人たちが、僕も含めてですけど、シワも増えて年齢いっちゃったなあって。時の流れを感じますね」 感慨深い様子を見せながら、笑顔で村田コーチはそう言った。
チーム統括本部長から直接来た連絡
2011年のオフ、FA権を行使し巨人へと移籍した。その翌年のシーズンからベイスターズはDeNA体制となりチームは新たな歴史を歩んできている。時の流れはもちろん、以前とは異なる環境に村田コーチも思うところは多々あるはずだ。 2018年にBC栃木で現役を終えると、2019年から巨人で4年間、そして2023年からロッテで2年間コーチを務め、若手打者を中心に選手育成に努めてきた。 そして今年、DeNAの萩原龍大チーム統括本部長から直接連絡をもらい、コーチの打診を受けた。率直にそのときの気持ちはどのようなものだったのだろうか。 村田コーチは真っすぐな目で口を開いた。
経験をベイスターズに還元する
「僕は選択をしてチームから出ていきましたけど、『また帰って来て一緒にやってくれるか? 』と話を頂いたときは、本当にありがたい気持ちでした。巨人、そしてパ・リーグのロッテで経験したことをベイスターズに還元するチャンスが頂けるのは素直に嬉しいなと思いました」 そう言うと、一瞬間をおいてつづけた。 「学んだことを還元するために、外に出て行ったというのが自分の中にはありました。やっぱり優勝をするチームになって欲しいですし、実際、徐々に強くなっていくベイスターズを見てきて羨ましさも感じていたんです。そこに貢献できると思うと、本当によかったなって」 言葉の端々に、ベイスターズへの想いが漂っていた。 「経験したことを伝えるのがコーチの役割ですし、やはり打てる選手を育成することが重要になると思います。このチームを強くするのもそうですし、選手たちを一社会人として、しっかりとした形で球場に送り出すっていうのが指導者として一番大事なのかなと思います」
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