東京から日帰り郊外ランチ。秩父名物「わらじかつ丼」の発祥店『安田屋』の楽しみ方
甘辛いタレにくぐらせた揚げたてのカツは、衣はカリッとしていながらも、肉質はあくまでしっとり。見た目より厚みがあり、1㎝くらいはあるでしょう。そして、カツとご飯の接地面がまた美味しい。甘辛いタレと脂の甘みが渾然一体となってご飯に染みており、非常にギルティな旨さを醸しています。 卓上には山椒と唐辛子が入った“カラシビ系”のスパイスが置いてあるので、途中でカツにふりかけて味変を楽しむのもまた楽しい。これがまた絶妙なアクセントになり、ご飯がすすみます。 そうこうしているうちに、わらじかつとご飯を無事に食べ終えるわけですが、このあたりで思い出すはずです。フタの上にまったく同じカツがもう一枚控えていることを。
もう一枚のわらじかつは持ち帰りもOK
とはいえ、丼にはもうご飯はほとんどない状態。ここで迫られるのは、(1)ご飯をおかわりする、(2)カツだけを食べる、の2択です。 しかし、もし「ご飯をください」と頼むと、タイムループもののアニメのように、もう一度、何事もなかったかのように最初から“わらじかつ丼体験”を繰り返すことになるし、かといってカツだけを食べるのも何か違う気がしますよね。 そもそも、もうけっこうお腹パンパンだよ……という人は、もう一つの選択肢「(3)お持ち帰り」を選びましょう。店員さんに言えば、快くテイクアウト用のプラケースをもらえるはず。
テイクアウト用のプラケースをいただき、フタの上のカツを移動させれば、立派な“秩父土産”の完成。自宅でもカツを味わえますよ。
●SHOP INFO 安田屋 日野田店 住:埼玉県秩父市日野田町1-6-9 TEL:0494-24-3188 営:11:30~17:00(16:30LO) 休:月
撮影・文◎如雨露