「どんな形でもスケートが…」小平奈緒さんゆかりのリンク「原則、廃止にすべき」維持は現実的でない…審議会が答申の方針まとめる
長野県茅野市が存廃を検討している市国際スケートセンター「ナオ・アイス・オーバル」についてです。議論をしている市の審議会は9月2日夜「原則、廃止にすべき」とする答申の方向性をまとめました。 2日夜、開かれた茅野市の行財政審議会。議論されているのは「茅野市国際スケートセンター」の存続か廃止かです。 茅野市行財政審議会・小平淳会長: 「今後、スケートセンターに巨額の投資を行い続けることは公共性、公益性の観点から認められないものと考えます」 1989年にオープンしたスケートセンター。地元の子どもたちが早くから氷に親しんできました。小平奈緒さんもその一人で2018年には金メダル獲得を讃え愛称が「ナオ・アイス・オーバル」に決まりました。 しかし、施設は老朽化が進み改修には6億から11億円ほどかかり、利用者もここ数年はピーク時の5分の1ほどに。(※1992年のピーク時年間14万人、ここ数年3万人ほど) こうした状況から市は存続か廃止かを決めるため審議会に諮問していました。 2日夜の会議では人口や財源も減る中、維持は現実的でなく「原則、廃止にすべき」とする答申の方向性がまとまりました。 茅野市行財政審議会・小平淳会長: 「他の財政出動が目白押しに待ってますので、ちょっと控えた方がいいという判断をさせていただいた」 ただ、市民からは残してほしいという声もあがっています。2日夜、傍聴した地元のスケートクラブの高校生はー。 傍聴した高校生: 「正直、寂しいなってのもありますし、老朽化とかも鑑みて本当に難しいことは分かるけど、どんな形であれ、スケートができればいいな」 審議会は来月始めまでに意見をまとめて市に答申し、その後、市が2024年度中に最終的な判断をします。
長野放送