どうする?高齢家族の住まい問題、サ高住からURまで安心の見守りつき賃貸を一挙公開!
高齢者の住まいというと、老人ホームなどの施設が取り上げられがちですが、たとえ健康であっても住まいの悩みは尽きないもの。相談者の直子さんも、ひとりで暮らす叔母の住まいが気になっている様子です。話を聞いてみましょう。
独り身の叔母の住まいはどうすべき?
現在夫が単身赴任中で、私自身は母の介護で実家に戻っています。母には78歳になる妹がいますが、叔母は若い頃に離婚しているので長い間ひとり暮らし。叔母は昔からパワフルな人なので、「寂しい」といった類の話は聞いたことがありません。 ただ、最近足腰が弱くなってきて、階段の上り下りが辛いと言っているようです。叔母の住まいは賃貸住宅の2階。介護が必要な状態ではありませんが、叔母の今後について少し心配になりました。母のたったひとりの妹であり、私も叔母には可愛がってもらったので恩はありますが、もし今後叔母まで介護になった場合、2人同時に見るのは難しいかもしれません。 試しにバリアフリーの賃貸住宅がないか検索したところ、サ高住という高齢者向け住宅がヒットしました。安否確認と生活相談のサービスが受けられる住まいで、費用は介護対応がない一般型でも管理費込みで20~25万円程度。それに加えて別途食費や光熱費が必要なので、そこそこお金がかかるなぁという印象です。 お金のことを考えると、叔母は今後も今の賃貸に住み続けざるを得ないのでしょうか。叔母の財産までは知りませんが、今後の住まいを検討する上で参考になる情報があれば教えてください。
高齢者向け賃貸住宅といえばサ高住
高齢者向けの賃貸住宅といえば、真っ先に挙げられるのが、相談者の直子さんも触れていた「サ高住」です。以前、サ高住についての記事を書きましたが、改めて振り返ってみましょう。 サ高住は、「サービス付き高齢者向け住宅」という民間が運営するバリアフリーの賃貸住宅です。名称に「住宅」と付いているように、施設というより高齢者が暮らすマンションをイメージしていただければ分かりやすいと思います。キッチンや浴室付きの居室も多く、外出の制限もないため、自宅にいる時と変わらず自由度の高い暮らしが楽しめます。門限がある場合は、受付に伝えれば時間外でも外出することは可能です(安否確認のため)。 費用は、入居一時金が0~数十万円、月額費用が10~30万円ほど(別途敷金は必要)。東京や神奈川などの首都圏では、月額20万以上は覚悟したいところです。 国土交通省と厚生労働省が運営する「サービス付き高齢者向け住宅情報提供システム」には、国内のサ高住が全件掲載されています。市区町村ごとに検索が可能なので、施設探しにはぜひこちらをご活用ください。内容については、厚生労働省が発信している「サービス付き高齢者向け住宅について」も参考にしてみてください。