史上最年少の永世称号に挑む藤井聡太八冠。6日開幕の棋聖戦は、会場を飾る"春蘭"にもぜひ注目を!
円弁朱金覆輪花の「幻の華(まぼろしのはな)」。日本春蘭と中国春蘭の交配でつくられ、品種登録されている個体。
「葉芸物」とは、斑入り葉の「柄物(がらもの)」や葉の形の変化を楽しむもので、美しく稀少な個体が珍重されてきました。 「柄物では "縞(しま)" や "中透縞(なかすけしま)" 、"散り斑"、"虎斑(とらふ)"、"蛇皮斑(じゃがわふ/じゃびふ)" などがあり、葉の形の変化では、短い葉の "チャボ" や、葉に凹凸のある "羅紗(らしゃ)" などがあります」
伝統園芸植物としての "春蘭" は、花の魅力だけでなく、葉の美しさや草姿、鉢とのバランスなどを総合的に鑑賞し、歴史的には際立った葉芸のものが高く評価されてきたのだとか。展示会などで飾る際は京楽焼の錦鉢に入れるのが主流となっており、鑑賞用の台に乗せて展示するそうです。 タイトル戦の対局では、盤上の熱戦はもちろん、棋士の "勝負服" や "おやつの時間" なども見どころとして人気です。6月6日の木曜日はぜひ、凛として対局の場を静かに飾る "春蘭" にも注目してみませんか。