【JJドラマ部】年末年始に一気見したいNetflixドラマ&映画10選|JJ
Netflixシリーズ「涙の女王」独占配信中 小林:次に私がおすすめしたいのは『地面師たち』ですが、もちろんイマイズミさんも観ましたよね? イマ:一気見しましたよ。しばらく、会う人みんな『地面師たち』の話で持ちきりでした。 小林:実際にあった不動産詐欺事件をモチーフにした、地面師たちが大手デベロッパーから100億円を騙し取るという話なんですが、とにかく登場人物がリズミカルに死んでいく(笑)。 イマ:結構エグいシーンも多いんですけど、なんかスタイリッシュなんですよね。 小林:石野卓球の音楽も一役買ってると思います。また、詐欺を仕掛けるシーンは会議室が多いんだけど、それを退屈に見せない演出は、さすが大根仁監督ですよね。 イマ:電気グルーヴのもう一人、ピエール瀧(後藤役)の「もうええでしょう」は2024年の流行語大賞にもノミネートされましたが、他にも印象的なシーンが満載でした。ネタバレになっちゃうんですが、リリー・フランキー(下村辰夫役)がアレされるところとか、北村一輝(竹下役)がコレされるところとか…。 小林:エグいシーンばっかりじゃないですか(笑)。このドラマの原作である『地面師たち』(新庄耕/集英社)を読んだ大根監督が企画書を書いて、作者に直接映像化を持ちかけたという話ですが、そんな熱い思いがそのまま視聴者に伝わるような、質の高いエンターテインメント作品になっています。
Netflixシリーズ「地面師たち」独占配信中 ©新庄耕/集英社 イマ:さて、『涙の女王』もいいんですが、個人的に好きだったのは『貞淑なお仕事』なんです。このドラマの舞台は、性的なことがタブーとされていた1990年代の韓国の田舎町。経済的に苦しい主婦たちが、自立するために「訪問販売シスターズ」を結成して、アダルトグッズを売り始めるという話なんですが、最初は全然うまくいかないんです。 小林:韓国は儒教の国だもんね。当時は偏見も凄そう。 イマ:商売自体も大変なのに、訪問販売シスターズのメンバーの夫が妻の親友と浮気したり、また別のメンバーの夫は逮捕されたり、はたまた別のメンバーにはそもそも夫がいなかったり…。 小林:おい、夫ども!(笑)。 イマ:はい、ロクでもない夫ばかりなんです。そんな困難に立ち向かいながら、彼女らがそれぞれ知恵を出し合って事業を成長させていくストーリーに胸が熱くなること間違いなし! 小林:主人公を演じるキム・ソヨン(ハン・ジョンスク役)って凄い美人ですね。 イマ:『ペントハウス』(2020年)っていう大ヒットドラマでは悪役だったんですが、今回はおっとりとして引っ込み思案な主婦を好演しています。そして、彼女とキム・ドヒョン(ヨン・ウジン)というソウルから異動してきた刑事とのラブロマンスも、じれったくてヤキモキさせられます。 小林:ファッションやヘアスタイルがレトロっぽいのも可愛いですね。 イマ:私たち日本人が『不適切にもほどがある!』(TBS系)を観て「懐かしい!」と思うように、韓国の人たちには刺さるんでしょうね。このドラマは女性のエンパワーメントがテーマなので、『虎に翼』ファンの小林さんにはぜひ観てほしい!