「日本はUFOのホットスポットだ」アメリカ国防総省がまじめに指摘 日本政府はどう考えている?「想定外」を議論する必要性
▽サイトに「UFO映像」 AAROのサイトではUAPの映像も紹介している。民間機と判断されたケースもある一方で、識別できていない物体もある。はっきり言って、目を疑うような映像ばかりだ。 中東で撮影されたという映像では、球体のようなものが画面上部の中央右寄りから左下方向に向かい、すーっと移動していく。その正体は「特定されていない」。 アメリカ海軍が撮影した別の映像では、画面中央に円盤のような物体が映っている。軍人らしき人が「なんてこった」「回転しているぞ!」と驚く声も記録されており、緊迫した様子が伝わる。 ▽日本は「UAP報告のホットスポット」 サイトではほかに、UAPの特徴なども紹介している。 1996年~2023年の報告に基づく典型例は円形だ。大きさは1~4メートル、色は白、銀、半透明といったものらしい。上空1万5千~2万5千フィートでの目撃が多い。 気になる「日本がホットスポット」という指摘は、サイトに表示されている世界地図でなされている。西日本やその近海が、ホットスポットを意味する赤色や黄色に色付けされているのだ。ただ、具体的な報告件数や内容に関する説明はない。地図を見る限り、アメリカや中東もホットスポットのようだ。
何らかのUAPが日本付近に少なからず出現しているのだということになる。 ▽「UFOの目撃報告は戦前から日本全国である」 果たして日本にはどれだけ目撃例があるのか。誰に話を聞いていいのか分からない。悩んだ結果、まずは世界のミステリーを探求する雑誌「ムー」の編集長で、国際未確認飛行物体(UFO)研究所(福島市)所長を務める三上丈晴さんに尋ねた。 すると、三上さんは明快に言い切った。「民間を含め、日本では戦前からUFOの目撃報告がある」。見間違いもあるため正確な件数は不明だが「相当数に上る」という。 三上さんによると、「UFOの目撃」は西日本に限らず全国で報告されてきた。確かにUFO研究所のサイトにある「UFOの写真」は、福島や長野県の近傍で撮影されたと書かれている。 ではAAROが、西日本やその近海をホットスポットとしているのはなぜか。この点を尋ねると、三上さんは、この地域で任務に従事するアメリカ軍や自衛隊などが覚知している可能性を指摘した。ただ「東日本などを含まない理由は判然としない」