本社の営業マンが背負う責任は「次元が違う」...解きほぐしてみてわかる、彼らの思いもよらない「チカラ」とは
老後2000万円問題が叫ばれて久しい。しかし、生活水準を落としたくないのであれば「2000万円でも足りない」。政府の経済的支援を当てにすることもできない。現代日本ではサラリーマンであっても資産を形成することが求められている。そんな人は会社を買おう。もしあなたが一般的なサラリーマンならば、既に会社を経営するノウハウを自然と身に着けているのだ。 【漫画】刑務官が明かす…死刑囚が執行時に「アイマスク」を着用する衝撃の理由 本連載では、平凡なサラリーマンが会社を購入し成功した例を紹介しながら、具体的に「どうやって資本家として成功するのか」を『いますぐサラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』(三戸政和著)から一部抜粋して紹介する。 『いますぐサラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』連載第15回 『「人材やシステムへの投資は当たり前」...大企業と中小企業の営業力に圧倒的差が生まれる「納得の理由」』より続く
「営業マン」は実は「トップ人材」
皆さん、勘違いされているかもしれませんが、大手・中堅企業において、本社で総合職採用をされた方は、全員、幹部社員です。 想像してみてください。あなたが社員4000人ほどの化粧品メーカーの営業マンだったとしましょう。 そのなかには複数の事業部門があり、営業職はすべて合わせて1000人です。事務スタッフが500人、工場勤務の社員が2000人、開発部門が200人、総務部門と役員を合わせて300人、合計で4000人です。 工場にはパート・アルバイトのスタッフがさらに3000人います。 全国の百貨店などの化粧品売り場には、業務委託の販売員が1万人います。また、アジアを中心として海外の売上比率も伸びており、グローバルには3000人の従業員がいます。 これらのスタッフをすべて合わせると、2万人になります。さらに、加工は複数の協力企業に委託もしています。 つまり、本社の営業マンは、2万人以上の人が携わる事業のなかの1000人、全体のトップ5%の人材なのです。 営業としては、一人で20人分の売り上げを背負っていることになります。こうした企業の営業マンは、歩合制のようなセールスマンとはまったく次元の異なる責任を負っています。