鹿児島県知事選 争点 ドルフィン跡地での体育館整備に残る反対論 候補者は?
メインアリーナのフロア面積は現在のおよそ2.5倍に増え、観客席は国際大会もできるよう、およそ1700席から8000席以上に。県は2029年の供用開始をめざしていて、長井さんら屋内スポーツ競技団体は早急な建設を求めています。 (県体操協会 長井忠道会長) 「これまで(候補地が)二転三転してきたので、ようやく建設されるかなというところまで来ている。ぜひスムーズな形で体育館が建設されればと願っている」 しかし、いま、体育館整備が再び争点化しています。議論になっているのは、建設の是非ではなく、「建設場所」です。 (建築家 政所顕吾さん) 「桜島の眺望がひらける一等地に、大きいものを建てるのは、肌感覚として抵抗があるのではないか」 鹿児島市の建築家、政所顕吾さんです。ドルフィンポート跡地での体育館整備に反対しています。 去年、ドルフィンポート跡地を含めた本港区全体の利活用について県が募ったアイデア募集に応募。検討委員会でプレゼンテーションを行う7組の1人に選ばれました。 県は、緑地帯の「ウォーターフロントパーク」を残したうえで、ドルフィンポート跡地に、高さ30メートル以下の体育館と多目的広場を整備する計画ですが、プレゼンした7組のうち政所さんを含む少なくとも4組は、ドルフィンポート跡地での体育館整備に否定的でした。 政所さんは、県がこうした反対意見に十分向き合わないまま、今年3月に本港区のコンセプトプランを策定したことが、議論が続く背景にあると考えています。 (建築家 政所顕吾さん) 「そもそも論として、ドルフィンポート跡地のあるべき姿は議論されていなかった。この問題は県民がもっと納得する形での決着をしないといけない問題だし、そのためにはもっと時間をかけても構わない。かけるべき」 新体育館について、街の人は。 (鹿児島市・無職80代) 「賛成です。ほかの代わりの土地を探すけどないから」 (鹿児島市・非常勤国家公務員70代) 「あそこには建設すべきではない。景観と防災の関係。桜島とか地震」