「葛藤の連続(笑)」元Jリーガーの娘が全日本Jrテニスで活躍 送迎に明け暮れた車内で「口を出したい気持ちをこらえた」母と娘の関係性
ただ、伝えるべきこと、注意すべきことはちゃんと伝えたほうがいいので、責めるような言い方はせず、一方的にならないよう会話の中で愛をもって伝えるようにしていました。もちろん失敗もたくさんして、言いすぎた、感情的になってしまった、という後悔をしたことは何度もありますが、繰り返すうちに反省しながら親のほうも学んでいった感じです。 ── つい言いたくなってしまう気持ち、子育て中の親として共感しかありません。親の方も自分との戦いがありますね。
黄川田さん:葛藤の連続です(笑)。常に「どういう言い方をしたら伝わるか」と繰り返し考えていましたし、子育てを通して自分も成長させてもらいました。もちろんスポーツをしている子ではなくても、会話やコミュニケーションを通して親子の関係性を築くというのは大切だと思います。 PROFILE 黄川田としえさん 料理家。子ども向けの料理教室や食育ワークショップを開催する「tottorante」主宰。のべ5000人以上の子どもたちに料理を教えてきた。著書に、『ホットプレートひとつでごちそうごはんができちゃった100』(主婦の友社)など。夫は元Jリーガーで、一男一女がいる。娘の莉子さんはグランドスラム出場を目指して国際大会に挑戦中。
取材・文/富田夏子 写真提供/黄川田としえ
富田夏子