ロシア、戦術核演習の第2段階開始と発表 「実戦使用」想定と主張
ロシア国防省は11日、先月下旬から実施している非戦略核兵器(戦術核兵器)演習の第2段階を開始したと発表した。演習では戦術核の「実戦使用」を想定した訓練が行われるとした。ウクライナ侵略を続けるロシアは、戦術核を使用する可能性を示唆してウクライナや同国を支援する欧米諸国を威圧し、抗戦を断念させる思惑だとみられる。 【写真】ロシアの南部軍管区で、戦術核兵器の発射準備などに向けた演習の第1段階に参加する露軍兵士ら 戦術核は戦略核より小型で威力が低く、局所的な戦場での使用を想定した核兵器。露国防省によると、演習には露軍と同盟国ベラルーシの軍が参加。目的は両国の主権と領土的一体性を守ることだと主張した。 戦術核演習は先月6日に露国防省が実施を予告し、21日に第1段階の開始を発表。場所はウクライナに接する露南西部を管轄する南部軍管区内だとした。第1段階では模擬弾を発射器に装填(そうてん)する訓練などが行われた。