暖かすぎる冬で白菜に異変…成長スピード早すぎて実が割れ廃棄処分も トウモロコシは甘みアップの好影響も農家は困惑
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澄んだ青空のもとにそびえる、巨大なクリスマスツリー。 東京・神宮外苑で行われている師走の風物詩・クリスマスマーケットです。 4日の都心の最高気温は17.8度。 この師走のポカポカ陽気でマーケットの売れ筋にも変化が起きていました。 本来クリスマスマーケットは、寒さをしのぐホットドリンクをメインに販売しています。 しかし、4日は冷たいビールが人気でした。 訪れた人は「温かいワイン飲んでたけど、ビールの方がおいしい」と話しました。 冬らしくない師走のポカポカ陽気。 この“冬ポカ”に頭を抱えていたのが、東京・立川市にある小山農園の代表です。 カラフル野菜の小山農園・小山三佐男代表: こちらの白菜は暖かいと良くない影響が出る。 冬の鍋に欠かせない白菜に異変が起きていました。 カラフル野菜の小山農園・小山三佐男代表: 通常だと軸が緑色なのが腐ってくる。育ちすぎて暖かいから。白くないといけないのが緑だから、白菜には嫌な季節の暖かさ。 このところの暖かさで、芯が黒く腐りだしてしまったという白菜。 さらに白菜の葉をよく見ると、外側に大きく開いています。 実は、この外へ開くことも暑さによる影響だといいます。 放置し続けると消費者への影響が。 カラフル野菜の小山農園・小山三佐男代表: これ以上置くと割れるので、小さいサイズで出荷している。 この暖かさで成長のスピードが早くなることで、白菜の芯が硬くなり、そのまま放置すると実が割れることがあり、鍋物などに向かなくなり廃棄処分となります。そのため…。 カラフル野菜の小山農園・小山三佐男代表: 今月いっぱいでとらないと割れてきちゃう。 例年であれば2月まで収穫できるといいますが、この冬は芯がやわらかい状態を保つため、12月中に全て収穫する考えです。 その一方、別の畑では思わぬ作物が育っていました。 カラフル野菜の小山農園・小山三佐男代表: 大和ルージュというトウモロコシ。(Q.12月ですけど珍しい?)初めての試み。 例年は10月~11月に収穫するというこのヤングコーン。 2024年は霜が降りることがなく枯れなかったため、例年より甘みが増しているといいます。 カラフル野菜の小山農園・小山三佐男代表: 冬でゆっくり育ったので、甘みも十分。夏より増していて好評。うれしい誤算。 こうしたいい影響もありましたが、農家にとっては本来の寒さに戻ってほしいのが本音です。 カラフル野菜の小山農園・小山三佐男代表: 11月で(暑さが)落ち着くと思ったけど、12月で20度近くまでなるのは…10度ぐらいになるのが理想。