レスリング・藤波朱理 次はアジア大会V 26年ホーム名古屋で開催「すごくモチベーションに」
レスリング女子53キロ級で今夏のパリ五輪金メダルの藤波朱理(20)=日体大=が8日、都内で行われた文部科学省の表彰式に出席した。公式戦連勝記録も137で継続中の五輪女王は「この五輪を通して、また強くなれると思った。(28年)ロス五輪もそうだが、近い目標としては(26年に)名古屋で行われるアジア大会で優勝したい」と新たに決意表明。また、同日夜には日本オリンピック委員会(JOC)主催のオリンピックコンサートにも参加した。 新最強女王の新章は、まずは“尾張”に向けて始まる。三重出身の藤波にとって、26年アジア大会の開催地である愛知・名古屋はホーム。「地元で、このタイミングでアジア大会があるのはすごくラッキー。これを目指して、地元の方に(試合を)いっぱい見てもらって、優勝することがすごくモチベーションになっている。また頑張りたい」と決意を新たにした。 この日は陸上女子やり投げ金メダルの北口榛花と同席した。五輪大会中から話す機会があったといい、「すごくいい方で、明るくて、もっともっとお話をしたい。(普段)何を食べているのか聞きたい」と、日本人離れしたフィジカルを誇るヒロインからヒントを吸収するべく意欲を示した。 五輪後はメディア出演などで多忙な日々を送っているが、徐々に練習も再開しているという。「正直(力が)落ちるのは早い」と苦笑いしつつ、「やればすぐ戻る」と自負。また、今後階級を変更する可能性もあるものの、「(現時点で)はっきりとは言えないが、自分がさらに強いレスリングをできる階級を考えながら、周りとも話し合いたい」と話すにとどめた。