マクドナルド中学生死傷、市職員1000人が通学路見守り…市長「不安におびえる子ども守る」
北九州市小倉南区のファストフード店で、市立中3年の生徒2人が刃物で刺されて死傷した事件を受け、同市の武内和久市長は18日、臨時の記者会見を開き、1000人規模の市職員を通学路の見守りに充てることを柱とする緊急対策を発表した。容疑者が逃走を続けている状況を踏まえたもので、武内市長は「不安におびえる子どもたちを守るため、地域の皆さんとともに立ち向かう」と述べた。
見守り活動は19日から当面の間、続ける予定で、市職員が業務に支障がない範囲で登下校時間帯に地域の巡回に加わるという。
市立校では18日も計約2100人が欠席し、16日からの3日間で延べ約8400人に達した。市は児童や生徒の心身の変調を早期に見つけるためのチェックリストを作成し、教職員や保護者に配る。冬休み中の相談窓口の周知も図る。
福岡県警も18日、市内に配置する警察官を約100人増員し、約250人態勢で警戒を続けると発表した。
福岡や大分、長崎県などの自治体には事件後、子どもに危害を加えるとする脅迫メールが届いており、一部で学校の部活動を中止するなど影響も出ている。福岡県警は、威力業務妨害容疑も視野に捜査している。