ヒカル、日本一バズった元上智大生にダメ出し「中途半端な歌舞伎町魂が邪魔してる」 『HASHTAG HOUSE』3話
人気インフルエンサー10人が共同生活を送りながら、それぞれのSNSスキルを競い合うバトルゲーム・リアリティショー『HASHTAG HOUSE(ハッシュタグハウス)』(ABEMA)。メンバーは、全員共有のSNSアカウントを用いて、個人戦・ペア戦・チーム戦に挑戦。番組側が与えた、投稿再生数やフォロワー数などのミッションを達成していき、最終的な総獲得ポイントで、勝者と脱落者を決定する勝ち抜き戦が繰り広げられる。 【写真】ダメ出しをされる日本一バズった元上智大生 「seju(芸能事務所)に憧れてるとこあるやん」 以下より、12月21日放送の3話から見どころを紐解いていく。細かなネタバレもあるため、ご注意いただきたい。 ・元上智大生・かとゆりの“彼氏持ち”公言でも話題 一同は大阪・道頓堀で“公認盗撮”行脚に 冒頭から余題に外れるのだが、日本一バズった元上智大生・かとゆりが衝撃告白。なんとこのたび、彼氏ができたという。しかもまだ交際開始から間もなく、報告時点で5日目とのことで、かとゆり“ガチ恋”勢に震撼が走ったのもここ数日での出来事だ(かくいう筆者もそのひとりである)。この情報は、『HASHTAG HOUSE』公式YouTubeチャンネルにアップされた、かとゆり単独での動画内で明かされたものだが、同タイミングにてほかメンバーも立て続けに暴露系動画などを公開するなど、なにやらkeep on movin’で企画が動いていそうな匂いがする。 本編の振り返りに移ろう。共同生活も5日目にして、彼らにとって大一番の日がやってきた。勝負の舞台は、大阪・道頓堀。残り3日間で72,446フォローをかき集める難題をクリアすべく、実際に街に繰り出し、地道に足で数字を稼ぐというのが今回の目的のひとつ。加えて、チームとして動くことで、メンバー個人ではなく、その先の全員での動きに意味を感じてほしいというのが、この作戦の最大のところだ。メンズコーチ・ジョージを司令塔に、全員でお揃いのややダサ赤ジャージに身を包み、大阪の街に繰り出すと……? 待っていたのは、黄色い歓声。大阪の中心・えびす橋を訪れれば、早くも人だかりが。そのまま、アメ村の三角公園を経て、えびす橋に再び戻ること合計4時間。記念撮影の希望が多く募るぴょな、男、というより輩(やから)人気トップクラスのジョージ、女子の心を射止めるふかわ。と役割はさまざまながら、個人で記念撮影を求められた際、周囲のほかメンバーも一緒に写真に収まるよう働きかけるなど、あくまで“チーム”であることをレンズ越しに強調していく。「みんなに自慢しろって」「ストーリー載せろって」。ジョージの言葉通り、“合法盗撮”の煽り文句が人を集め、最後には大阪府警からの厳重注意で終了となった。 「何万人増えるかな?」「ムーブメント起こせてるくない?」。この作戦の直前と最中、彼らからはそんな言葉が出ていたが、結果は……増えたフォロワーは、たった805人。メンバー個人を知っているとはいえ、正体不明なアカウントをフォローするには謎のハードルがあるのか。この感覚を言葉にするのは難しいが、そうした得体の知れぬ存在が自身の生活で少なからず目に入ってくることを無意識に拒んでか。そもそもフォローという行為なんて無料、かつボタンひとつで楽にできるはずなのに、思ったようにフォロワーが伸びない。1日分の稼働が“割に合わなかった”という言葉が、この場面にはぴったりである。 ・ヒカル&令和の虎メンバーから思わぬ提案 かとゆりは森香澄ら擁する“seju”に憧れあり? さて、今週の本題はここから。実は偶然にも、人気YouTuber・ヒカルが、同じタイミングで大阪滞在中であると耳に入れていたかとゆり。杉本凛を連れて、高級ホテル・W Osakaに突撃すると、部屋にいたのはヒカル……と、“令和の虎CHANNEL”でおなじみの林尚弘&青笹寛史の経営者ペアだった。 かとゆりからの相談早々、「喧嘩とかした?」「そういうリアルを観たい」と、歯に衣着せぬ物言いでダメ出しをぶつけまくるヒカル。たしかに、メンバーが楽しそうに共同生活を過ごす様子ばかりを見せられても、ただの日常でしかない。なにも面白くないのだ、というのは、コンテンツ作りにおける真っ当な指摘に思える。なにより「上智(かとゆり)はちょっとseju(芸能事務所)に憧れてるとこあるやん」「中途半端な歌舞伎町魂が邪魔してる」と、手厳しい一言まで。森香澄、沢田京海に実熊瑠琉と、“seju顔”入りを目指している魂胆が見え隠れしているのかもしれない。かとゆり、図星なのか? sejuに入りたいのか? 冗談はさておき、令和の虎ペアから思わぬ提案が。「俺がいま、フォローしたら金配るってやったらどうなるの?」。あまりに突拍子、かつ意味不明すぎる内容に、あのヒカルでさえ一瞬黙ってしまったのだが、新規フォローにつき300円の“お金配り”をすれば、すぐにでも10万人のミッションをクリアできるのではないかという内容だ。ジョークならばどれほどよかっただろう。令和の虎ペア、目がマジだし、どこにメリットを見込んでいるのか。 ・ジョージ、 “お金配り”に毅然として反論 300円で動く人間は「しょうもなくない?」 この話をハッシュタグハウスに持ち帰った杉本&かとゆり。最初こそ、ロイを中心に“誰かが脱落するよりはマシ”という論調で意見がまとまりそうだったのだが、やはりこの男は揺るがない。そう、ジョージである。「俺は好きじゃないね、めちゃくちゃ嫌いだね」と切り出し、300円ぽっちで動くような人間たちをフォロワーに迎え入れるのは、アカウントとして良質ではないと反論する。「しょうもなくない?」という指摘が至極、真っ当だ。 その後も、こうしたやり口は「フェイクだから」と語り、お金配りに頼るならば、自身がチームを抜けるとまで表明。かとゆりも「それもわかる」と苦笑いで返したが、彼女は本当に大人。ビジネスとしては正解の選択肢だが、エンタメとしてはそうではないと踏みとどまり、当初通りの方針でアカウント運用を続けることとなった。 が、どんなにバズった動画を作っても、フォローに繋がらない。1話のダイジェスト記事にて、筆者は今回のミッションで大切なのはコンテンツの“量か質か”問題に触れたが、現時点でわかり得たことは、間違いなく今回の正解は“質”の方だった。ジョージ曰く、コンテンツにストーリー性や、メンバー個人のSNSアカウントで観られない特別性がないとのこと。ただ踊っているだけの動画を観たいのなら別に、共用アカウントをフォローしなくてよい。至極、真っ当だ。 とはいえ、残り2日間ではもはや“足掻き”しかできない。6日目に入り、今回与えられた3つのSNSのなかで唯一、“おすすめ欄”の存在から新規流入、ならびにバズの即効性が見込めるTikTokのみに注力し、1日で投稿した動画はなんと32本。ジョージもしぶしぶながらダンス動画に参加していたが、やはりストーリー性のない動画制作に不満げである。 結果、6日目終了時点で集められたフォロワーは、41,192人。4日目終了時点から数えると、2日間で13,638人の増加である。が、あと1日で58,808人。さすがに、無理ゲーすぎるのでは? 皮肉なことに、ヒカルが指摘していた“視聴者が本当に観たがっている、意見がぶつかり合うヒリヒリした構図そのままの絵面になっているのだが、それはあくまで番組を視聴する現時点でのリアルタイムな話。撮影当時に仲間割れをしたところで、その模様をTikTokなどで発信しない限り、10万人のフォロワー像にはなにも寄与しない。無益な諍いである。 もはや、こうしたシリアスな空気すべて、ヒカルが書いたシナリオで、すべてを終えたとき、視聴者に向けて“ドッキリでした~!”とネタバラシしてほしいものだが、きっとそうではないのだろう。しかも、メンバー仲を掻き乱したのが令和の虎ペアという、予想外の人物だったのもまた皮肉なものである。さらにこの悪い空気を次週、ジョージが一層に強めてくるようだが……。
一条皓太