【令和6年九州場所予想番付】
関脇から平幕上位にかけては候補者が集中し、なかなか上がらない厳しい番付になりそう
尊富士が幕内復帰へ、ウクライナ勢揃って昇進 9月場所で西関脇だった大の里が、東関脇の地位を経ることなく大関に昇進。貴景勝も引退したことにより、関脇が一気に2人に減る。この影響で、関脇から平幕上位にかけては候補者が集中し、なかなか上がらない厳しい番付になりそうだ。 東関脇には霧島。西関脇は小結で勝ち越した大栄翔か、あるいは平幕で11勝した若元春か。このうち一人が小結になり、西小結は若隆景、正代、王鵬の争い。若隆景が上がるようなら、若元春と、番付上は昨年5月場所以来の兄弟同時三役となる。 その場合、残念ながら正代の三役復帰、王鵬の新三役は見送りになるが、さてどうなるか。 平幕では、美ノ海、欧勝馬、狼雅が自己最高位更新の見込み。 9月場所では休場者が多く、かつ貴景勝の枠も空くので、幕内と十両、十両と幕下の入れ替えとも、「上がりやすくて落ちにくい」傾向になりそうだ。 幕内と十両の入れ替えでは、3月場所に新入幕優勝、その後、ケガで十両に下がっていた尊富士が幕内復帰の見込み。また、獅司が新入幕となりそうだ。 獅司と同じくウクライナ出身の安青錦も、番付についてから所要6場所で新十両の見込みで、ウクライナ勢ダブル昇進となる。 このほか、若碇、琴手計が9月場所千秋楽の「入れ替え戦」に勝ち、新十両の見込み。ただ落ちるほうは候補者が多いので、「入れ替え戦」には敗れたが欧勝海あたりは残留の可能性があるか。生田目との比較だが朝乃山が幕下転落を免れる可能性も。 9月場所では、碧山が東十両13枚目で5勝10敗と負け越し、昭和10(1935)年夏場所から89年間も途絶えていない春日野部屋勢の関取が継続ピンチかと思われたが、千秋楽に東幕下筆頭の栃大海が勝ち越し、返り十両を手にして歴史がつながりそうだ。 令和6年九州場所予想番付
相撲編集部