平和記念式典 来年から参列国招待のあり方見直す考え 広島市の松井市長 イスラエル招待 ロシア・ベラルーシ招待せずで批判も 「市の考え正しく理解してほしい」
中国放送
毎年8月6日に開かれる平和記念式典の参列国について、広島市の松井市長は、どの国を招待するかを含め、招待のあり方全般を来年から見直す考えを示しました。 【写真を見る】平和記念式典 来年から参列国招待のあり方見直す考え 広島市の松井市長 イスラエル招待 ロシア・ベラルーシ招待せずで批判も 「市の考え正しく理解してほしい」 広島市は、ことしの平和式典にロシアとベラルーシは招待せず、イスラエルは例年通り招待しました。 これに対して一部の市民などから「二重基準」などと批判が上がっています。 また、今月9日には「国家ではない」という理由で広島市が招待しなかった駐日パレスチナ常駐総代表部が、「被害者であるパレスチナを招待しないのは理解できない」として、SNSで広島市の対応を非難しました。 松井市長は、「国家として認められた大使を招待している」とあらためて説明した上で、「説明しても理解が行き渡っていない」と指摘。来年からは市の考えを正しく理解してもらえるよう、どの国を招待するかを含め、招待のあり方全般を見直す考えを示しました。 広島市 松井一実 市長 「参列要請の方法の見直しをもう一回やって、きちんと説明する方が早い。市のスタンスがちゃんと伝わるようにしたい。『あなたは評価して呼んでいる』とか『呼んでいない』ではない」 また松井市長は、来週からスイスのジュネーブで始まるNPT(核拡散防止条約)再検討会議の準備委員会に出席し、▽核保有国の軍縮大使と直接面会するほか、▽NGOの会合でスピーチを行い、核軍縮を進めるよう訴えることを明らかにしました。
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