【日本ハム】森本コーチの「DJひちょり」変身に深イイ狙い「ファンの方に聞いてほしかった」
日本ハム森本稀哲外野守備走塁コーチ(43)が2日、エスコンフィールドでの秋季キャンプで「DJひちょり」に変身した。午後に行われた外野陣の特守でノックを打ちながら、マイクを持って指示やダメ出しを行った。3連休初日で本拠地に詰めかけた約1万2000人のファンも大盛り上がりだった即興の“マイクパフォーマンス”には、深イイ狙いが隠されていた。 ◇ ◇ ◇ 森本コーチはノックバットとマイクを持ってグラウンドに現れた。午後の外野陣の特守。万波、水谷、今川、矢沢に対してノックを打ち、4人のプレーを見てから時折、マイクを持った。「もっとチャージしないと。ランナー周東、それでアウトにできる?」「意味不明なスライディングキャッチやめて」などの“マイクパフォーマンス”にファンも盛り上がった。「アップデート中のボス(新庄監督)に盛り上げているってアピールも込みで(笑い)」と言いながらも、そこには明確な意図があった。 森本コーチ 普段どういうコミュニケーションを取ってノックしているか、ファンの方は聞こえないと思うので聞いてほしかった。 チャージしながらの捕球を練習する際は、待って捕球した選手に対してマイクを通してダメ出し。一方で、捕球できなくても練習している動きを実践していればマイクを通して「OK」とファンにも伝えた。 森本コーチ マンチュウ(万波)が後逸してファンのみんなが「あー」って言った場面は斜めにチャージをする練習。その動きができていて「OK」って僕が言うと(ファンも)「そういうことか」となる。練習では、その意識を持ってちゃんとした動きができているかが大事。今、ファイターズファンのみなさんは野球に詳しいから、さらに詳しくなってほしいので。 ファンに見られている中での練習は「緊張感を持ってやれる」(水谷)、「試合に近い緊張感」(矢沢)とプレッシャーもかかる。さらに練習の意図も理解したファンの目線となれば、練習環境としてももっと向上するはずだ。森本コーチはファンも巻き込みながら、来季へ向けて外野陣のレベルアップを図っていく。【木下大輔】