“マドリード・ダービー”を前に両クラブOBが舌戦!? グティ氏は皮肉連発「カルデロンで素晴らしい時間を過ごした」
レアル・マドリードOBグティ氏と、アトレティコ・マドリードOBダビド・ビジャ氏が、舌戦を繰り広げた。16日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。 ビール会社マホウとラ・リーガが共催するイベント『ファイブ・チーム、ファイブ・スターズ』が行われ、首都マドリードに本拠を構える5クラブのクラブOBが出席。レアル・マドリードの代表としてグティ氏が、アトレティコ・マドリードの代表としてダビド・ビジャ氏が参加した他、ラージョ・バジェカーノからマリオ・スアレス氏、レガネスからマルティン・マントバーニ氏、ヘタフェからエステバン・グラネロ氏とラ・リーガを彩った往年のクラックが集結した。 そんな中で、レアル・マドリードのレジェンドであるグティ氏が今シーズンの優勝争いに言及。今夏にFWキリアン・エンバペの獲得という本懐を遂げたものの、開幕節から勝ち点1を分け合うなど、チグハグ感が否めないチームについて、同氏は「浮き沈みがあるね。(UEFA)スーパーカップで好調なスタートを切れたけど、リーグ戦では引き分けた試合が多く、外野からのノイズを引き起こす羽目になった。もちろん、キリアンの加入で、チームは日が経つにつれて改善していくと思うよ」と見解を示した。 一方で、2億ユーロ以上(約320億円)を費やした大型補強の成果が少しずつ見え始めているのが、同じ街の宿敵だ。勝ち点・得失点差と数字上は五分であるものの、内容面で上回るアトレティコ・マドリードを優勝候補に推す声も多いが、グティ氏は「彼らが優勝争いに絡んでくることを願っているよ。アトレティコはいつも候補に挙げられているけど、結局、12月頃には脱落していくからね。ラ・リーガにとっては良いことだ。マドリーやバルセロナのように、いつもタイトルを争える安定感に欠けている訳だし」と皮肉を交えつつ、中盤戦頃には2強による優勝争いになることを予想した。 これに対して、アトレティコ・マドリードのOBとして参加していたビジャ氏が応戦。2013-14シーズンには、ロヒブランコスの一員としてリーグ優勝を成し遂げている同氏は「新加入選手はもとより、近年のアトレティコはすでにレアル・マドリード、バルセロナと争えるだけのオプションを手に入れている。私もクラブにいたことがあるから知っているけど、アトレティコの野心はとても大きいもの。ただ、これまでは『自分たちのシーズンじゃなかった』や『ライバルもプレーしている』だったりしただけ」と強調。続けて「アトレティコが一歩リードしていると見られているのは、チームの質をさらに向上させるレベルの選手を4、5人獲得したから。まず間違いなく、優勝候補に挙げられている3クラブのうちのひとつだ」と手応えを述べた。 また、レアル・マドリードとアトレティコ・マドリードによる“ダービーマッチ”を始め、マドリードのクラブとの対戦した思い出についても語ったグティ氏は「ダービーでの良い思い出はビセンテ・カルデロン(アトレティコの旧本拠地)で素晴らしい時間を過ごしたことだ。あそこに行くたびに勝っていて、我々にとってお守りのようなピッチだった」とこれでもかと皮肉。対するビジャ氏は「ここいる人たちの中で、私はダービーに出場したことが最も少ない」と前置きした上で、「バジェカス、ヘタフェ、ベルナベウとアウェイでプレーした3試合はなんとか勝利できたと思っているけど、ダービーという点でも、とてもいい年だった」と振り返っている。 両者は今月29日に、『シビタス・メトロポリターノ』で激突する。シーズン最初のダービーを制するのはどちらになるのだろうか。
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