新潟医福大が大臣杯決勝のリベンジ完遂! 阪南大を6発撃破で3連勝インカレ8強入り! 3冠狙う夏王者はGL敗退に
[12.18 インカレ決勝ラウンド第3節 阪南大 2-6 新潟医療福祉大 J-GREEN堺メインフィールド] 【写真】「プリンセスすぎる」「激かわ」なでしこ清水梨紗がディズニーへ 第73回全日本大学サッカー選手権(インカレ)は18日に決勝ラウンドのグループリーグ第3節を行った。J-GREEN堺メインフィールドで行われた第2試合は、新潟医療福祉大(北信越1)が阪南大(関西1)に6-2で勝利した。夏の総理大臣杯決勝と同カードながら、新潟医福大がリベンジを達成して3連勝で準々決勝へ。一方、阪南大は大臣杯、関西学生リーグに続く3冠を果たせず、グループ3位で敗退が決まった。 阪南大は前節に1勝目を手にし、グループリーグ突破を懸けて連勝を狙う。先発を4人変更し、4-4-2の布陣。GKは市川泰壱(4年=藤枝明誠高)、4バックは左からDF渡邉吏海(4年=岡山U-18)、DF野瀬翔也(4年=東邦高)、DF鈴木梨(4年=仙台Y)、DF盛田有輝(4年=東京成徳大高)。2ボランチはMF櫻井文陽(3年=阪南大高)とMF松本楓悟(3年=阪南大高)。サイドハーフは左がMF三好麟大(4年=流通経済大柏高)、右がDF川端元(2年=履正社高)。2トップはFW中田有祐(2年=仙台Y)とFW金本毅騎(2年=C大阪U-18)が組んだ。 2連勝の新潟医福大は引き分け以上で首位通過が確定。それでも大臣杯のリベンジを果たすべく、勝利を目指す。スタメンは3試合同じメンバーで臨んだ。4-1-4-1の布陣で、GKは桃井玲(4年=桐光学園高)、4バックは左からDF白石蓮(1年=尚志高)、DF大塚天翔(4年=正智深谷高)、DF秋元琉星(4年=青森山田高/群馬内定)、DF成瀬護(4年=札幌U-18)。アンカーはDF細井響(3年=習志野高)。サイドハーフは左がMF田澤夢積(3年=青森山田高)、右がMF上之平暉羅(3年=磐田U-18)。インサイドハーフは左がMF高足龍(3年=流通経済大柏高)、右がMF松本天夢(4年=高崎経済大附高/長崎内定)。最前線にFW吉田晃盛(3年=九州国際大付高)が立った。 新潟医福大は前線からのハードワークで阪南大の動きを封じる。序盤からほとんど仕事をさせずに試合を運んだ。すると前半25分に先制。自陣からボールをつなぎ、最前線の吉田がキープしながらそのまま疾走する。PA内で切り返して相手守備陣のマークを外すと、左足シュートで3試合連続ゴールを決めた。 しかし、夏の王者・阪南大も即座に追いつく。前半31分、市川のロングキックを189cm中田が最前線につなぐ。金本がそのまま敵陣まで駆け抜けて右足シュート。大臣杯最多得点、関西学生リーグ得点王とMVPを受賞した2年生が実力発揮のゴールを沈め、1-1と同点にした。 追いつかれた新潟医福大だが、前半の間に再びリードを奪う。前半アディショナルタイム3分過ぎ、敵陣右サイドまで松本がボールを運んで右足クロス。一度はクリアされるが、再びボールを収めた松本が今度は左足でボールを上げる。PA中央に詰めた田澤がダイレクトで合わせ、勝ち越しゴールを挙げた。 阪南大はハーフタイムに2枚替え。川端と松本を下げ、MF松井匠(3年=高知高)とMF森村俊太(3年=京都先端科学大高)を出場させた。新潟医福大は細井のロングスローからチャンスを量産。一方、阪南大は金本が敵陣に入り込むが、GK桃井の飛び出しに阻まられた。 後半17分、新潟医福大はチーム3点目。左サイドからカットインした松本が右横にパス。PA手前で待ち構えた高足に阪南大の守備陣が食いつくと、高足はその裏を突いてパスを出す。裏に抜けた吉田がGKとの1対1を決め切り、今大会4点目で3-1と点差を広げた。 新潟医福大は2点リードしたが、阪南大の前節に2点差をひっくり返した攻撃力に対して警戒を解かない。後半27分、敵陣近くでボールを奪われたところを細井が奪い返して単騎突破。渾身の左足シュートで3点差をつけたとき、選手スタッフ含めてチーム全員で喜びを爆発させた。 勢いを加速させる新潟医福大は後半31分、中盤の競り合いを制し、ボールを拾った吉田のスルーパスから上之平が決め切って5-1。40分には阪南大も一矢報いる。右サイド後方から野瀬がロングボールを蹴り、PA左で金本が落とす。ボールを受けた森村が左足シュートで1点を返し、2-5とした。 だが、新潟医福大は自らの得点で試合を締める。後半アディショナルタイム2分過ぎに途中出場コンビがダメ押しの6点目。FW漆舘拳大(2年=札幌U-18)のパスを受けたMF若林来希(1年=尚志高)がシュートもGKのセーブに遭う。若林がボールを拾い、マイナス方向に戻すと、最後は漆舘がシュートを決めた。 新潟医福大が猛攻を止めることなくシュート21本で6-2の大勝。グループリーグ3連勝で文句なしの首位通過を決めた。 このグループリーグは雪辱戦が続いた。新潟医福大は第2節で一昨年のインカレ決勝で敗れた桐蔭横浜大に勝利。そして今節は今年夏の総理大臣杯決勝で敗れた阪南大を撃破した。佐熊裕和監督は「昨日のミーティングでも夏の悔しさをしっかり持っていた。気持ちが入ったいい試合だった」と目を細めた。 夏からの成長は2つ。佐熊監督は「総理大臣杯の決勝でも決めるべきところで決めていればというところが彼らの中であった。そこを持ち続けてトレーニングでもやっていたので、こういう形になった」と攻撃面を挙げる。もうひとつはハードワーク。「チーム全体で戦えるところ。一人ひとりがサボらないでハードワークしながらやれるところは成長した。いいとき悪いときの波自体が少なくなってきた」と強調していた。 それでも、指揮官は2失点の部分を指摘。「やっぱりゼロで行きたかったので、そこが一番悔いが残る」。次につながる課題ができたからこそ、さらなる成長も求める。「ここで終わることがないようにと、やはり優勝を狙おうと伝えた」と悲願の全国制覇を見据えていた。 新潟医福大は22日の準々決勝で日本大と対戦する。
【関連記事】
- 新潟医療福祉大の新エンブレムが桐光学園高に似ている理由…名将が川崎のパスタ屋さんで考えたシンプルイズベスト
- [MOM1015]新潟医療福祉大FW吉田晃盛(3年)_北信越の得点王がインカレ2戦連発、決定力に隠された“冷静な予測”
- 新潟医福大の群馬内定DF秋元琉星はJ1内定2トップを完全封印、「決勝に行くためにやってきた」2度の全国準V知る男が“3度目の正直”へ
- 桐蔭横浜大FW渡邊啓吾、内定先・湘南で台頭する若手エースコンビとのポジション争いへ「食らいついていけるように」
- 8強進出は関東5、関西2、北信越1!準々決勝で筑波大対明治大!!新潟医福大は無傷の3連勝突破、3冠目指した阪南大はGL敗退:決勝R第3節