西武へのトレードが決まった松原はジャイアンツ球場を訪れた

　驚きとともに決意を新たにした。トレード移籍が決まった松原は、Ｇ球場を訪れ、荷物整理や関係者へのあいさつを行った。「やっぱり驚きが大きい。不安な気持ちとワクワクな気持ちが両方あって、不安な方がでかいかな。野球の不安というよりは、チームの流れとかの不安はあります」と率直な心境を口にした。 　突然だった。２３日夜に電話が鳴った。「知らない番号からかかってきて、電話に出たら編成の人だった。それまでは全然分からなかった」と明かした。２１年には１３５試合に出場し、打率２割７分４厘、１２本塁打、３７打点とブレイクしたが、近年は出場機会が大幅に減少。「育成で入ったので、７年半もできるとは思っていなかった。一度は規定打席にも到達して、すごくいい経験をさせていただいた」。酸いも甘いも経験した月日を思い返し、感謝の気持ちを述べた。 　阿部監督から激励の電話をもらった。「『チャンスだと思って、思い切って頑張れよ』という言葉を頂きました」。西武への移籍は、再起をかけた戦いだ。「気持ちを入れ直して心機一転、頑張りたい。チャンスと捉えてやるしかない」。強い覚悟を胸に、新たな挑戦が始まる。（宮内　孝太） 　◆松原　聖弥（まつばら・せいや）１９９５年１月２６日、大阪市生まれ。２９歳。仙台育英から明星大を経て２０１６年育成５位で巨人入団。１８年７月に支配下登録。２１年には１３５試合に出場し、打率２割７分４厘、１２本塁打、３７打点を記録。今季は９試合で打率１割５分４厘、０本塁打、２打点（２４日現在）。兄はロングアイランド（お笑いコンビ）の松原ゆい。１７３センチ、７４キロ。右投左打。年俸２５００万円（金額は推定）。