天皇賞・秋を制した武豊とメイショウサムソン（2007年10月28日撮影）

　06年の皐月賞、ダービー、07年の天皇賞・春秋制覇を果たした名馬メイショウサムソンが死亡した。21歳だった。認定NPO法人引退馬協会が26日、発表した。 　同協会の公式ホームページは「悲しいお知らせです。 　本日11月26日朝、フォスターホースのメイショウサムソンが心不全により永眠いたしました。享年21歳でした。 　今までお世話になりました会員の皆様、関係者の皆様に心より感謝申し上げます。 　引退馬協会事務局」 　同馬は北海道ひだか町のひだか・ホース・フレンズで余生を過ごしていた。 　同馬は父オペラハウス、母マイヴィヴィアン（母の父ダンシングブレーヴ）という血統で、浦河町の林孝輝牧場の生産。松本好雄オーナーが所有した。瀬戸口勉厩舎からデビューし、石橋守騎手（現調教師）とのコンビで06年の皐月賞、ダービーを制した。3冠がかかった菊花賞は4着。4歳になると、調教師の定年にともない、高橋成忠厩舎に転厩し、天皇賞春秋制覇を果たした。08年にはフランスの凱旋門賞にも挑戦した（名牝ザルカヴァの10着）。 　現役引退後は社台スタリオンステーションで種牡馬入り。その後、イーストスタッドでけい養された。産駒の重賞制覇は17年函館記念のルミナスウォリアー、18年福島牝馬Sのキンショーユキヒメ、京都ハイジャンプのアスターサムソン、19年中山牝馬Sのフロンテアクイーン、20年愛知杯のデンコウアンジュなど。