米大統領補佐官が初訪中 首脳会談へ地ならし
【北京共同】サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は27日、北京を訪問し、中国の王毅外相と会談した。2021年のバイデン米大統領就任後、サリバン氏の訪中は初めてで29日までの日程。米中のメディアが伝えた。バイデン氏と習近平国家主席の首脳会談実現を目指し地ならしを進めるとみられる。 米中双方はサリバン氏訪中を前に台湾や南シナ海、通商といった問題を巡り立場の違いを鮮明にし、溝の深さが浮き彫りになった。衝突回避のため対話を通じて米中間の競争を管理する考えだ。 国家安全保障問題担当の米大統領補佐官の訪中は8年ぶり。サリバン氏と王氏は23年5月にウィーン、同年9月にマルタ、同年10月にワシントン、24年1月にバンコクで会談を重ねてきた。 両氏は米中両軍の対話促進や人工知能(AI)の安全性など幅広い分野を話し合う見通し。北朝鮮や中東情勢のほかロシアによるウクライナ侵攻も議題となる。米中首脳会談が実現すれば昨年11月に米サンフランシスコ近郊で実施して以来。