61歳、「老い」を受け入れて変わったこと。外見より内面、いやなことも軽く流せる
怒りとうまくつき合えるとイライラしない
「Voicy」のリスナーの方が「夫が些細なことで怒る」というお悩みを送ってくださいました。お答えするにあたって家族に相談したら、夫が「会社の研修で習ったよ」と教えてくれたのがアンガーマネジメント。怒りの感情とうまく付き合いながら問題解決を図る心理トレーニングのことです。さっそく関連する本を10冊ほど読んで、自分にも人にもやさしくなれる考え方だと思いました。 印象に残ったのは「3つのNGワード」。これを使うともめごとが起こりやすくなります。 1つ目は「前にも言ったよね」。この裏には「何回言わせるんだ。頭悪いの?」という意味が込められていて、人格まで否定してしまう恐れがあるから要注意。 2つ目は「なんでそうなるの?」。理由を聞いても解決にはならないから、「~してほしいな」と伝えればOKです。 3つ目は「いつもそうだよね」。いつも、絶対などの決めつけはけんかのもとです。 その後、「Voicy」でお話ししたら、相談してくださったリスナーの方が、まさにNGワードを言っていらしたことがわかって驚きました。
いくつになっても変われる!
私は以前、家族に「~すべき」を押しつけてしまうことがありました。夫と娘のものが共有スペースにあふれているのを見て、「片づけて」とついうるさく言ってしまう。でも、アンガーマネジメントを知って実践し始めてから、同じ家に住んでいる以上、価値観を認め合わないと楽しく暮らせないとわかって、イライラするのをやめました。 イライラしたときは理性が働くまでの6秒間は反応しない、という「6秒ルール」を実践。「私は菩薩、私は菩薩」と呪文を唱えて、気持ちを落ち着かせます(笑)。娘も「お母さん、変わったね」とほめてくれたし、家族間の小さなもめごとがなくなって平和になりました。今は、たとえいやなことがあってもさらっと軽く流せるし、左右されることもありません。いくつになっても変われると気づけたことも大きなメリットです。
ESSEonline編集部