“モーニング文化発祥地”の老舗喫茶店がピンチ!?1杯410円「値上げしたいが…そうもいかない」 コーヒー豆が歴史的高騰 「ゆで卵」も大変 愛知・一宮市
CBCテレビ
東海地方の“モーニング文化”がピンチです。コーヒー豆の歴史的な高騰が原因なんです。インスタントコーヒーも来年には値上げされます。 【写真を見る】“モーニング文化発祥地”の老舗喫茶店がピンチ!?1杯410円「値上げしたいが…そうもいかない」 コーヒー豆が歴史的高騰 「ゆで卵」も大変 愛知・一宮市 ■コーヒー1杯410円で「トースト」「ゆで卵」も “モーニング文化発祥の地”と言われる愛知県一宮市。創業59年の「喫茶ナポリ」。 切り盛りするのは松本靖さん(62)と正子さん(62)夫婦。いつものように16日も午前7時半に店を開け、常連客の皆さんはいつものようにモーニングサービス(ブレンドコーヒー・410円)を注文します。 モーニングタイムは午前7時半から午前11時まで。コーヒーなど飲み物1杯に「トースト」と「ゆで卵」もつけて飲み物だけの値段で提供。トッピングの小倉あんは無料サービスです。 ■「値上げしてまたお客さんに来てもらえるか不安」 (村上真惟記者) 「一宮市が発祥とも言われているモーニングですが、欠かせないコーヒーにも値上げの波が押し寄せています」 コーヒー豆の歴史的な値上がりで、松本さん夫婦は頭が痛いと嘆きます。 (喫茶ナポリマスター 松本靖さん) 「できるならあすにでも(値上げ)したいけれど、そうもいかないのが現状」 (妻・正子さん) 「値上げしても、お客さんにまた来てもらえるのかと不安。どうしよう」 喫茶ナポリは1年半前に豆の仕入れ値が高騰したことで、コーヒー一杯の値段を380円から410円に30円値上げしました。 (松本靖さん) 「他の具材の値上がりなどもあるので、(値段を)もっと上げたかったんですけれど…」 (正子さん)「不安。どうなっちゃうのかな」 しかし、さらなる高騰の波が押し寄せてきました。11月、ニューヨーク市場でコーヒー豆の高級品種「アラビカ種」の先物価格が、史上最高値の水準で推移。「アラビカ種」は多くの喫茶店などで提供されるコーヒーの原料ですが、ほかの種類も含め、コーヒー豆は軒並み値上がりしているのです。原因はブラジルやベトナムなど主な生産国で、気候変動の影響で不作が相次いでいるからです。