「技術や知識は増えたけど、マインドや関係性は変わっていない」と笑顔で明かすおの（左）とこじま＝東京・新宿区

２０２５年にデビュー２５周年を迎える女性デュオ、花＊花の成長が止まらない。８月に初のカバーアルバムを発売し、楽曲提供にも初挑戦するなど精力的に活動中だ。「あ～よかった」のヒットでいきなり大輪を咲かせたが、人気絶頂時に事務所を失い活動休止に追い込まれたことも。さまざまな困難を養分に変え、自分たちの音楽を届けているこじまいづみ（４８）、おのまきこ（４７）は「２人でよかった」。メモリアルイヤーも手を取り合って駆け抜ける。（ペン・服部裕実、カメラ・加藤圭祐） 【フォトギャラリー】カバーアルバム「Ｇｏｏｄ　Ｓｏｎｇ　Ｌａｂｏｒａｔｏｒｙ」のジャケット写真など ♪あ～よかったな、あなたがいて―。鮮烈デビュー、活動休止、そして再始動。四半世紀以上をともに歩んできた無二の相棒は「一人やったら無理やった」とほほ笑み合った。 こじま「ケンカはしたことない。同い年だし、共通の友達にも変わってないねって言われる（笑）」 おの「お互いに助け合いですね」 音楽専門学校で出会い、今年でデビュー２４周年。大きな節目に向け勢いをつけるかのように、８月７日に初カバー盤「Ｇｏｏｄ　Ｓｏｎｇ　Ｌａｂｏｒａｔｏｒｙ」を発売する。スピッツの「楓」やＫＡＮの「愛は勝つ」など名曲を２人のみの編成、アレンジで収録したライブ感あふれる作品で、リリースに先駆け７月２０、２７日には東京、大阪で２４周年記念ライブを開催する。 こじま「花＊花らしさがあって、それを打ち出せるようになったからこそ、カバーができるようになった」 おの「大変な曲もあったね。原曲のイメージを崩さずに、２人で、ピアノだけでどうやって再現するか」 こじま「そうね。でもそれがあったから自信をつけてスタジオに入れた。どうやったってうちらがやったら花＊花の音になっちゃうよねって」 さらにキャリア初となる楽曲提供にも挑戦。業務提携する大手芸能事務所、サンミュージックの後輩歌手、舞乃空（１９）に〝花＊花サウンド〟を贈った。 おの「小学生の時から知っているので、親戚みたいな感じでね」 こじま「感謝している人にお手紙みたいな歌を作りたいということで。（舞乃空が）お母さんに宛てたお手紙をもとに作っていった」