ヒューマン 花*花、2025年で〝大輪〟25周年「お祭りをしようって」 初カバーアルバム&初の楽曲提供♪いま満開「2人でよかった」
1995年にデュオ結成。2000年に「あ~よかった―setagaya mix―」でメジャーデビューすると、同年のNHK紅白歌合戦に当時では異例のスピードで初出場。第2弾シングル「さよなら 大好きな人」もヒットした。
おの「最初は私たちより大人の人が『売れちゃった、どうしよう』という感じ。私たちは実感する暇がなくて、初めてのことを毎日一生懸命こなしていくので精いっぱい」
テレビ、ラジオ、ライブ、取材と怒涛の日々を走り続ける中、03年に当時の事務所が倒産したことにより活動休止。多忙を極めた26歳の心身は限界を迎えていた。
こじま「どうするって聞かれたとき、2人で『一回休みます、やめたいです』と。音楽をやめたいわけじゃなくて、この生活を止めないとまずいって。友達とご飯食べて、彼氏と旅行して…当たり前のことをやりたかった。そこから曲を書いていたので。あのタイミングで止まらなかったら多分潰れていた」
活動休止中、おのはバンド、音光明媚のボーカルや講師としても活動。こじまもソロでのライブ活動を行い、私生活では結婚し母となった。2度目の転機となった09年の再始動は、学生時代から親交のあったライブハウスのオーナーからの「10周年じゃないの?」という一言だった。
おの「そうか、10年かって感謝祭的な感じでライブをしたんです」
こじま「6年くらい休んでいたので、お客さん来てくれるかな、覚えてるかなって。でも本当にいっぱい来てくれて『おかえりー!』って。うれしかったですね。休む前に種をまいていて、どういう風に花が咲いたのか見ないままだったので」
時を経て、2輪の花は人々の心に咲き誇っていた。ファンからのエールを胸に精力的なライブ活動を続け、17年には阪神淡路大震災をテーマとした舞台の劇伴演奏など新たなジャンルにも挑戦。
コロナ禍で迎えた20周年は、ベスト盤発売や配信ライブで盛り上げたが、満員の観客の前でのステージはかなわず。だからこそ来年の25周年への思いは強く、今までにないイベントを企画しているといい、おのは「お祭りをしようって。わっしょいわっしょいみたいな! ファンの方が楽しめることを詰め込みたい」と気合十分。進化を続けるハーモニーは、花盛りを迎えている。