ジェーン・ストリート、ブルックフィールドからスペース取得で協議
(ブルームバーグ): 米ジェーン・ストリート・グループは、ニューヨーク市マンハッタンのダウンタウンでの事業拡大を推進している。その動きを受け、同社が入居するビルの家主であるブルックフィールド・アセット・マネジメントは、自社のスペースの一部を手放すという異例の選択肢を検討している。
事情に詳しい複数の関係者によれば、近年マーケットメーカー(値付け業者)として大手の一角となったジェーン・ストリートは現在、ビージー・ストリート250番地にあるブルックフィールド所有のビルに入居しているが、同ビルでのスペース拡張を模索している。関係者らは、協議が非公開だとして匿名を条件に語った。このビルにはブルックフィールドもオフィスを構えている。
ブルックフィールドとジェーン・ストリートの広報担当はコメントを控えた。
ニューヨークの一部のビルでは、多くの企業が一等地の物件を取得しようと集まるため、テナントがスペースを拡大するのが困難になっている。一方、マンハッタンでも古いオフィスタワーでは空室率が依然として高水準となっている。
原題:Jane Street in Talks to Take Over Some Brookfield Office Space(抜粋)
--取材協力:Katherine Doherty.
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Natalie Wong