近所のカフェで「大きな桃が乗ったパフェ」を注文!→実際は「桃が3切れ」しか乗ってなかった!? メニュー写真と“別物”でもお金を払う必要はある? 料金の支払い義務について解説
食べてしまったらどうなる?
もしメニューと明らかに異なる料理が提供されていて、客がそのことに気付いていたにもかかわらず、その旨を申し出ないで提供された料理を食べてしまったら、客は「その料理に納得」していたとみなされます。 つまり、食べてしまった以上、客は店側の債務の履行を承認したことになるため、代金を支払わなければいけないのです。食べ終わってから「写真と異なっていたから債務不履行だ」と主張することはできません。 ただし、一見しただけで写真と異なっているか判別がつかず、ある程度食べ進めなければ、メニュー表の写真と異なっているとわからないようなケースもあるかもしれません。 例えば、メニュー表には「パフェの中央部にフレッシュな桃がゴロっと入っている」と記載があるのに、実際は缶詰の桃が少量だけだったような場合です。 表面に出ているフルーツと違い、パフェの中央部に入っている場合はクリームやソースによって判別しにくくなっていることもあります。このような場合は、相違に気づいた段階で直ちに店側に申し出るようにしてください。
メニューの写真は「盛る」もの
あまりにも写真と異なる商品を提供するのは、店側の「詐欺」あるいは「債務不履行」となる可能性があります。ただし、メニュー表の写真は客に「注文したい」と思ってもらえるよう、実物よりもきれいに、そしてボリュームがあるように盛り付けされているケースも考えられます。 あまりにもかけ離れた料理を提供された場合は店に申し出る必要がありますが、ある程度の「誇張」であれば常識の範囲内として受け入れるようにすべきかもしれません。 出典 e-Gov法令検索 民法 e-Gov法令検索 不当景品類及び不当表示防止法 執筆者:渡辺あい ファイナンシャルプランナー2級
ファイナンシャルフィールド編集部