米労働省が１６日発表した９月の輸入物価指数は、前月比０．４％下落し、２０２３年１２月以来、最大の下落率となった。バージニア州ポーツマスで１日撮影（２０２４年　ロイター／Jose Luis Gonzalez）

［ワシントン　１６日　ロイター］ - 米労働省が１６日発表した９月の輸入物価指数は、前月比０．４％下落し、２０２３年１２月以来、最大の下落率となった。エネルギー製品や食品価格の下落が背景。ロイターがまとめたエコノミスト予想も０．４％下落だった。 インフレ見通しが緩やかになることを示し、米連邦準備理事会（ＦＲＢ）の利下げ方針維持を支持する内容となった。 前年比では０．１％下落。８月の０．８％上昇から下落に転じた。 ８月は前月比０．３％下落から０．２％下落に改定された。 オックスフォード・エコノミクスのシニアＵＳエコノミスト、マシュー・マーティン氏は「輸入価格は生産者物価や消費者物価に直接影響を与えないが、インフレ圧力が抑制されていることを示す信号であり、１１月米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）での追加利下げを支持する。中国の工場出荷価格の下落と相まって、輸入価格の上昇は控えめなものになるだろう」との見方を示した。 燃料および潤滑油の輸入価格は７．０％下落した。石油価格が７．１％下落したことが影響した。８月は２．９％下落だった。 輸入天然ガス価格も１４．５％と大きく下落した。 一方、燃料を除く輸入価格は３カ月連続で０．１％上昇。前年比では１．８％上昇した。 食品価格は８月の０．２％上昇から１．５％下落に転じた。野菜価格が１２．２％下落した。 燃料と食品を除くコア輸入価格は０．３％上昇した。前年比では１．７％上昇だった。 一方、輸出価格は０．７％下落した。８月は０．９％下落だった。非農産物輸出価格が０．９％下落し、農産物の０．６％上昇を相殺した。ナッツ、その他の食品加工品、肉、小麦、トウモロコシの価格が上昇したが、大豆が下落した。 前年比では２．１％下落。これは１月以来最大の下落幅となる。８月は０．９％下落だった。