円安は日本経済に「悪影響」ではない…ひろゆき氏の批判に改めて「返答」しよう
北朝鮮が核で攻めてきたら
藤井聡さんも「日本が核攻撃を受けた時にアメリカが国益のために核の傘を開かないことがあり得る。選択肢は一つ」と核保有を示唆した。 それを受けて筆者は、「ロジカルには(1)核の傘、(2)核共有、(3)核保有という対応が考えられる。(1)核の傘は日米間で協議はやっていたが参加する米のランクが低すぎてもう信じられないので、(2)核共有の議論が必要になっていると安倍さんも言っていた。」と応じた。 筆者は、この議論が出てくることを予め予測し、その前のセッション(プーチン訪朝)のときに、「今回のプーチン・金会談で、ロ朝が事実上軍事同盟になったのは大きい。今後、北朝鮮への制裁はロシアが国連安保理で反対し無効化するし、ロシアが北朝鮮に軍事技術を提供すると今の日本の防衛システムが無力化される」と話した。 要するに、北朝鮮からの核攻撃についてイージス艦による防衛が無力化されるので、核報復という手段でないと、日本の安全が保たれないのだ。
タブー化される核保有の議論
中国が核弾頭を増やしているというセッションのプレゼンターは、話し合いで解決せよというのがわかっていたから、その前のセッションで楔を打ったわけだ。 なお、そのセッションでは、極超音速滑空体「アバンガルド」が、最大速度マッハ20以上でミサイル防衛を無力化、アメリカでも迎撃不可能と言われていると紹介された。これは既に実戦配備されていいるとも言われており、その技術が北朝鮮に流れれば、筆者の懸念は現実化してしまう。 いずれにしても、非核三原則の見直し、とりわけ核保有という用語は、地上波ではタブーらしく、まともに議論できないが、「正義のミカタ」では生放送の利点を生かして堂々と議論されている。 興味のある方はTVerで見ることができるので是非ご覧下さい。
髙橋 洋一(経済学者)