「大好きな日本の海を守る」“掃海” 担う海上自衛隊の女性隊員に密着 “海の爆発物処理” 部隊 通称「EOD」呉水中処分隊とは
この潜水具は、半閉式スクーバ。海中で呼吸の泡をあまり出さない構造になっていて、静かな潜水作業を可能にしています。 EODは、機雷に反応しないよう、可能なかぎり音を立てず入水します。桑村さんは、視界の悪い中、ハンドソーナーの音だけを頼りに訓練用機雷を探します。 桑村きらり 3等海曹 「(機雷が)目の前にあったら、やっぱり怖いので、そうならないよう慎重に慎重に…。万が一、近かったら、ゆっくりすぐ離れる」 ■「スキルも知識も、もっと増やしたい。1回1回の訓練を大切にしたい」 今回の訓練では、反省点こそあったものの制限時間内に機雷を見つけることができました。 桑村きらり 3等海曹 「いつ、有事の電話がかかってきてもすぐ対応できるように備えておきたい。できなくても…と言ったらあれですけども、やっぱり選ばれたいので、『行ってこい』と言われたので、わたしは『できます』と言って、全力でやろうと思います」 実は、これまで、桑村さんの爆発物処分の出動は、一度しかありません。機雷については、まだ未経験です。それでも日々、訓練に励みます。 桑村きらり 3等海曹 「日々訓練してますので、それを発揮できる場があったら、わたし的には経験にもなるし、わたしのレベルアップにつながるかなとは思っているんですけども…(機雷は)ないのが平和だなと」 ◇ ◇ ◇ 中根夕希 キャスター 水中処分隊では、海上における爆発物の探知や処理だけでなく水害などへの災害派遣や救難活動も行います。EOD隊員は体力だけでなく、多くの知識を必要とするそうです。最新の高性能機雷の処分には最新の知識や装備が必要。当然、旧型の処分方法も知っておく必要があります。桑村さんは「スキルも知識ももっと増やしたい。経験のある先輩には敵わないなと思うことがたくさんある。そのために1回1回の訓練を大切にしたい」と言っていました。
中国放送