プレーオフ制した金谷拓実「自分を信じ、いいプレーできた」 海外の夢に弾みつける勝利
男子ゴルフのACN選手権最終日は26歳の金谷拓実がプレーオフを制して優勝し、今季は開幕戦以来の2勝目を挙げた。 ウイニングパットを沈めると、金谷は力強く右手を振り上げた。首位と5打差の6位から8バーディー、ボギーなしの猛チャージをみせ、プレーオフを制して今季2勝目。「自分を信じて、いいプレーができた」と拳を握った。 通算20アンダーでH・W・リューと並んで迎えた18番（パー5）。2オンを狙った一打をグリーン奥のラフまで飛ばし、寄せきれずにパー。プレーオフで再び挑んだ18番では2打目をバンカーに入れたが、ピンそば1メートルにつけるリカバリーでバーディー奪取。グリーン横のインタビューでは「長引かせてしまって申し訳ない」と笑った。 昨季賞金ランク3位で、今季は欧州ツアーの出場権を得られる見込みだったが、日本ツアーが格下げされて思うように欧州には挑戦できなかった。それでも「しっかり練習はしていた」と地道に力をつけながら国内で戦い、今年も賞金ランク2位と力を示す。 今季挑戦した米ツアーでは3戦とも予選落ち。海外志向は強く、年末には米下部ツアーの予選会に出場を予定する。約半年ぶりの勝利で「自信を取り戻すことができてよかった」。描く夢に弾みがつきそうだ。（大石豊佳）
