「まさか、梶谷があんな選手になるなんてな」元コーチも驚いた18年のプロ生活…引退表明のDeNA→巨人・梶谷隆幸(36歳) 入団同期が見た“激動の日々”
「まさか、あの梶谷がなぁ」
「長い間野球界にいるけど、梶谷だけは、見間違えた。まさか、梶谷があんな選手になるなんてな。あの、ケージから打球が出なかった、梶谷がなぁ」と、会うたびに語るのは、田代氏だ。 18年前、高卒ルーキーの梶谷は、誰が見てもプロのレベルではなかった。 類まれな身体能力と言っても、そのレベルはプロの世界には掃いて捨てるほどいる。猛練習によって技術を磨き、誰が何を言おうが、決して周りに流されず、染まらず、なびかない、冷静で客観的な視点で、目標と現実に向き合い続けた。逃げない、言い訳をしないという強い決意で、指を骨折していてもホームランを打った。 体の力が強く、足も速いため、常にケガと隣り合わせの野球人生。骨折6回、手術は5回、注射は数え切れないほど打ってきたが、それらをはるかに上回る感動を野球ファンに届けてきた。 最後は、肩も回らず、膝も曲がらなくなってしまったけど、カジ、もう十分だろう。よくやった。俺も、とてもいい夢を見させてもらった。ありがとう。
(「プロ野球PRESS」高森勇旗 = 文)
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