ポリゴンDAO、年間7000万ドルの利益を生む遊休ステーブルコインの活用を検討
ポリゴン(Polygon)DAO内のグループは、現在、ポリゴンPoSチェーンブリッジに保有されている10億ドル(約1500億円、1ドル=150円換算)以上のステーブルコインの余剰準備金を使用して利回りを獲得するという提案を検討している。 「PoSブリッジには現在、約13億ドル(約1950億円)のステーブルコインが保有されており、これはオンチェーンにおけるステーブルコインの保有者としては最大規模だが、同時に遊休資産でもある」と、提案には記載されている。「3大ステーブルコインの現在のベンチマーク貸出金利では、年間約7000万ドル(約105億円)の機会費用が発生している」。 「(提案の)著者は、分散型金融(DeFi)全体が成熟したことにより、ポリゴンPoSブリッジで保有されている資産を生産的かつ安全に活用し、ポリゴンPoS上の追加活動を促進できると信じている」と付け加えた。 DAOは、コンピュータプログラムとしてエンコードされたルールによって代表される組織であり、その組織に関連するトークン保有者によって管理され、中央当局の影響を受けない。 この計画では、Morpho Labsを使用してUSDコイン(USDC)とテザー(USDT)を管理し、UStb、sUSDS、stUSD などの高品質の担保を含む戦略を通じて、保守的な年間7%の収益を目標としている。 これにより、ポリゴンは遊休資産から年間7000万ドルの追加収益を得られる可能性がある。 生成された利回りはポリゴンエコシステムに再投資され、ネットワークとそのエコシステム全体の成長を支えることになる。 このアイデアがコミュニティの最初のチェックを通過した場合、提案は準備金からダイ(DAI)、USDC、USDTを徐々にDeFiプロトコルに配備することで利回りを生み出すことを目指す。各資産の配備には、今後、コミュニティによる承認を得るための個別の提案が必要だ。 |翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Shutterstock|原文:Polygon DAO Weighs $1.3B Stablecoin Deployment to Generate $70M Annual Yield
CoinDesk Japan 編集部