ドジャースがワールドシリーズ制覇 大谷翔平、メジャー7年目で悲願
大リーグのワールドシリーズ(7回戦制)は30日(日本時間31日)、第5戦がニューヨークで行われ、大谷翔平と山本由伸が所属するドジャース(ナショナル・リーグ)が7―6でヤンキース(アメリカン・リーグ)を下し、通算4勝1敗として4年ぶり8度目のワールドチャンピオンに輝いた。ヤンキースは史上最多を更新する28度目の優勝はならなかった。シリーズ最優秀選手(MVP)は、第1戦から4試合連続本塁打を放ったフリーマンが選ばれた。 【写真】エンゼルスのユニホームに袖を通し、うれしそうな大谷翔平 ドジャースは5点を追う五回に打者10人の攻撃で追いつくと、1点を追う八回に二つの犠飛で逆転した。 第2戦で左肩を痛めた大谷はこの日、「1番・指名打者」で出場し、4打数無安打だった。 今季からドジャースに加入した大谷は、2年連続の本塁打王のタイトルを獲得したメジャー7年目を初のシリーズ制覇で締めくくった。山本も移籍1年目での栄冠となった。 ヤンキースは一回、不振だったジャッジの右越え2点本塁打で、今シリーズ初めて先取点を奪った。今季のア・リーグで本塁打と打点の2冠を獲得したジャッジにとって、今シリーズ初の一発。続くチザムも右翼席への本塁打で続いた。三回にはスタントンのソロ本塁打も飛び出した。 先発投手は今シリーズ第1戦と同じ顔合わせで、中4日で登板した。 ヤンキースは第1戦で七回途中まで1失点と好投した、エースのコールが先発した。七回途中5失点でマウンドを降りた。 ドジャースは第1戦で六回途中まで2失点に抑えたフラーティが先発したが、二回途中、4失点で降板。その後は小刻みに継投した。 5点を追う五回の攻撃は相手の2失策に乗じて、ベッツ、フリーマンとT・ヘルナンデスの3連続適時打で一時同点に追いついた。六回に勝ち越しを許したが、八回にこの試合初めてリードを奪った。(ニューヨーク=安藤仙一朗)
朝日新聞社