詐欺被害を防止し、感謝状を受け取る坂倉さん（近江八幡市土田町・近江八幡署）

　詐欺被害を防いだとして、滋賀県警近江八幡署は、滋賀県近江八幡市鷹飼町のコンビニエンスストア「ファミリーマート近江八幡鷹飼町店」の店員、坂倉有生（ゆうせい）さん（32）に感謝状を贈った。 　同署によると、9月3日、市内の70代男性が4万円分のギフトカード（電子マネー）を買おうと来店した。メモを手に、スマートフォンで誰かと通話している様子で、購入理由を「パソコンがウイルスに感染した。修理に4万円分が必要」と話したことから、説得して110番した。 　男性の通話相手は、パソコンサポート業者を名乗る外国人風の男。駆け付けた署員が電話を代わると、相手は無言になり、通話は途切れたという。 　同店に10年ほど勤めている坂倉さん。男性はかなり慌てた様子で電子マネーの買い方を知らない様子だったことから、丁寧に事情を聴き、男性が落ち着くのを待ったという。「男性が被害に遭わなくて良かったと同時に、犯人が憎いという思いがあります」と話した。 　16日に同署で感謝状が贈られ、青地靖人署長は「被害を止めてくれた勇気と正義感にありがとうと言いたい」と感謝した。