食料品店で肉を選ぶ女性客。

あるメーカーが、ダラス連邦準備銀行が行った調査に対してソーセージ部門に「穏やかな成長」が見られると述べた。 ソーセージの需要アップは、アメリカの家庭が食費を節約しようとしているシグナルである可能性がある。 ソーセージは、景気後退と相関関係があると言われる製品の1つだ。 アメリカ人が、買い物リストのステーキをソーセージに置き換えることは、経済が鈍化しているサインかもしれない。 ダラス連邦準備銀行（Dallas Federal Reserve）によるテキサス製造業見通し調査（Texas Manufacturing Outlook Survey）が8月26日に発表され、ある食品メーカーのコメントが共有された。ディナー・ソーセージ・カテゴリーに「穏やかな成長」が見られるというものだ。 そのメーカーは、ソーセージ需要の増加はしばしば経済の鈍化のシグナルとなると付け加えた。アメリカの家庭は食費を節約しようとする時、牛肉や鶏肉の代替品として、ソーセージに目を向けることが多い。 「このカテゴリーは、経済が弱っている時に成長する傾向にある。ソーセージは値段の高いタンパク質の代替品として優良で、消費者の食費の予算を『節約』することができるからだ」とそのメーカーは述べている。 パンデミック後の高インフレ時代に食料品価格は急騰している。ウォール・ストリート・ジャーナルは2月の記事で、アメリカ人は2022年に可処分所得の11.3％を食料品に費やし、1991年以来最高となったと書いている。 インフレは消費者の財布に負担をかけており、アメリカ人はますます価格に焦点を合わせるようになっているとマクドナルド（McDonald's）やアマゾン（Amazon）など消費者向け大手企業は最新の決算報告で述べている。 7月の決算報告でマクドナルドの幹部は、物価高で低所得者層は外食に背を向けつつあり、同社も5ドル（約720円）のセットメニューに注力することになったと述べた。一方、アマゾンの幹部はお買い得品を求める買い物客が、同社の売り上げに悪影響を及ぼしていると述べた。 景気後退のサインはソーセージだけではない。