恋にはサプライズローズが必要だ! いまいち恋愛に発展しないあなたに『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン3が教えてくれること
夢見るような展開のドラマを見ても、近頃はなんだかむなしい。だって現実にはこんなすてきなこと起こらないもの。恋愛・キャリア・子育て・孤独……悩める私たちの特効薬は、そう、リアリティー・ショー! 現実世界に即・応用できちゃいます。今回は、我ながら才色兼備なのになぜか恋愛に発展できないあなたに『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン3(Prime Video)をおすすめ!
自ら恋愛の舞台を降りる男性たち
「きれいだし、仕事できるし、性格いいし。それなのになんで彼氏いないの?」と聞かれて、「こっちが聞きたいよ!」と内心叫んでいるあなたは、もうご覧になっただろうか? 『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン3を。 『バチェロレッテ・ジャパン』とは、一人の独身女性が多数の男性の中から未来の結婚相手を見つけ出す大人気恋愛リアリティー番組。その三代目バチェロレッテに抜擢されたのが、東大卒・経産省出身というハイキャリアの持ち主・武井亜樹さん。美しい黒髪に好奇心いっぱいのキラキラとした瞳、お高くとまっているかと思いきや、友人に「亜樹は乙女だから」とからかわれるほど恋愛にはピュアで、よく笑い、よく食べ、家族への愛をストレートに語る素敵な女性だ。 それなのに、どうしたことか「妹みたいな感じになってしまった」「恋愛方向には動いたとはいえない」「友達としての感覚」「ぼくにローズは渡さないでほしい」などなど、一部の男性たちが自ら恋愛の舞台を降りてしまう状況が続発。もちろん、亜樹さんに恋焦がれた男性たちもいたのだが……。
原因は「サプライズローズ」の出し惜しみ⁉
はじめ私は「結局男って自分より頭のいい女性が許せないんじゃないの?」とうがった見方をしていた。だって亜樹さんは正真正銘、魅力的な女性なのだから。けれど、あらためて見返してみて気づいたのだ。 もしかしてこれって、サプライズローズが少なかったせいなのでは……? 「バチェロレッテ」のシステムを知らない方に向けて説明すると、この番組では様々なデートのあとにローズセレモニーが開かれ、そこでバチェロレッテが次回も残ってほしい人にローズを渡し、真実の愛の相手を選抜していく。「サプライズローズ」とは、デートの際に、バチェロレッテが渡すローズのこと。渡すかどうかの選択はバチェロレッテに委ねられるが、もし渡されればローズセレモニーを待たずして、勝ち抜くことが決まる。 このサプライズローズを、亜樹さんはなかなか出さない。ファーストインプレッションローズを渡して、ツーショットデートにも誘った、明らかにお気に入りであるはずの坂口隆志さん(通称・グッチ)にも渡さず、「もっと知りたくなりました」と亜樹さんからアプローチしていた櫛田創さん(通称・くっしー)にも渡さず、夕陽が沈み、すっかり夜になるまで深い話をした飯野和英さん(通称・飯野くん)にも渡さない。 みんな帰ってくるときは「あれぇ……?」と怪訝な顔をしている。 番組中盤でやっと初のサプライズローズが出るのだが、そこからみんなの表情が急に本気モードに。亜樹さんとのデートに立候補できる「2on1デート」に「俺が行く」「いや俺が」と翌朝まで激論を戦わせる事態になった。 サプライズローズは、男性にとっては勲章。受け取った方は、ドキッとするのと同時に周囲への優越感も味わう。それがアプローチする際の自信にもなる。選ばれなかった方は、次こそは選ばれたいと追いかける気持ちが高まる。 もし亜樹さんがもっと序盤からサプライズローズを渡していたら、男性たちの恋の導火線に早めに火がついて、恋のデッドヒートが繰り広げられたのではないだろうか。