鹿児島県 4エリア網羅「いのちつながる写真展」 奄美・沖縄世界自然遺産登録3周年記念 徳之島町文化会館でスタート
【徳之島】「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」世界自然遺産登録3周年を記念した「いのちつながる写真展」(NPO法人徳之島虹の会主催)が7日、徳之島町文化会館で始まった。世界に誇る生物多様性を構成する希少動植物を4エリアごとに捉えた貴重なショットなど約153点を一堂に展示中だ。入場無料、28日まで。 徳之島虹の会(政武文理事長)は、同世界遺産登録1周年と2周年を記念してそれぞれ森や関係集落で音楽会を開き自然保護もアピールしてきた。3周年の今回は、「自然遺産登録は知っていても他地域のことは詳しくない方が多いことに着目」(美延睦美事務局長)。初の試みとして鹿児島・沖縄両県にまたがる4エリアを網羅した写真展を民間主導で企画した。 国の特別天然記念物アマミノクロウサギやイリオモテヤマネコ、天然記念物ヤンバルクイナなど象徴的希少種はもちろん、絶滅危惧種の数々のショットを各島・地域に分けて展示。これら貴重な写真資料は、徳之島虹の会のほか奄美市立奄美博物館、NPO法人どうぶつたちの病院沖縄、西表財団、琉球大学などが協力した。 「新春巳(み)年特別展示」として虹の会会員が深夜約2時間張り付いて画像に記録した天敵のハブによるトクノシマトゲネズミ捕食シーンの組写真も。ほか徳之島の外来種、森で希少動物を襲うノネコ、希少植物の盗掘盗採、ごみ問題などの啓発コーナーも併設して訴えている。 ほか関連イベントとして、26日午後1時からは同町文化会館30周年記念と併催の「森と海の生き物たちと遊ぼう!」(自然体験ワークショップやクロウサギ音楽会)イベント(無料)も計画している。