避難所における「性的被害」相次ぐ...。自分や家族を守るため、ゼッタイに知っておきたい"災害時のリスク"
セミナーや講座に、ぜひとも参加しよう!
「リーダーになるのはハードルが高いけど、災害時に安全に暮らせるために知識を得ておきたい」と思う人もいるはず。そんなときは、まず私たちが住んでいる自治体の情報を調べてみて。例えば、練馬区立防災学習センターでは、様々な視点から防災の知識や技術について学べる「ねりま防災カレッジ」を開講していて、子育て中の若年層の女性向けには「乳幼児の保護者向け防災講習会」が開かれている。神奈川県平塚市には、女性防災クラブによる講座が開講されている。過去の講座では女性視点の災害対策を学んだり、身近なもので防災グッズをつくる体験も。 もっと気軽に、そして楽しく防災全般の知識を得たいという人向けに、自治体や商業施設で開催される防災イベントもおすすめ。2024年3月9日(土)には、港区麻布地区主催で「麻布防災フェスin六本木」が六本木ヒルズで開催される。同日から翌日にかけて、台東区で「防災フェア」も開催予定だ。アクセスしやすいイベントに参加してから、学びを深めるのも◎ そのほかにも、私たちが住む地域でそのような活動や学びの機会があるかもしれない。調べてみよう!
男性、セクシュアルマイノリティへのリスクも見過ごさないで
たとえ被災地であっても、女性だけでなく、男性、そしてセクシュアルマイノリティなど多様な性自認の人々、一人ひとりの尊厳が守られなくてはならない。そのために、ジェンダーに基づく暴力のリスクに晒されているのは女性だけではないことを理解したい。実際に東日本大震災の調査(2015)では、6~12才の男子が顔見知りの男性に下着を脱がされた経験があるなど、男性にもリスクがあることが浮き彫りに。本調査ではセクシュアルマイノリティの被害例については報告されなかったが、「報告がない=被害やリスクがない」と言い切れないことに注意したい。
Harper's BAZAAR JP