ToDoリストの優先順位を決める効果的な方法2つ。「視覚化」すると優先すべきタスクが見えてくる
大きな岩の理論とは何か?
「ピクルスの瓶理論」のアイデアの簡略版があります。もしあなたがタスクを岩、小石、砂に分類したくないけれども、もう少し簡略化された方法を探している場合は、こちらの方が適しているでしょう。 もし、スティーブン・コヴィーの人気書『7つの習慣』を読んだことがあれば、「大きな岩」の概念について馴染みがあるかもしれません。 考え方は、ピクルスの瓶理論と同様です。あなたの時間、エネルギー、リソースを大きな容器と考え、やらなければならないことを岩や砂利として考えるのです。 大きな岩はそれほど多くは詰め込めませんが、少数を詰め込んだ後にも、小さなタスクのためのスペースがまだあります。大きな岩は空間、つまりあなたのリソースや時間を取られるので、本当にどれだけ詰め込もうとするかについて意識的に考える必要があるのです。 視覚化することは重要ですが、それを使って計画を立て、実行に移さなければなりません。
「大きな岩の理論」のやり方
まず、ワード文書でも物理的なノートでも、やらなければならないすべてのことを1ページに書き出してください。 次に、それぞれのタスクがどれくらいの時間、エネルギー、ほかのリソースを必要とするかを考え、それぞれに岩か砂利のどちらかの印をつけてください。 先ほど紹介したアイゼンハワー・マトリックスのようなほかのタスクの優先順位付け方法とは異なり、これはかなり緩いアプローチです。各タスクがあなたにどれくらいの負荷をかけるかについて、最善の推測を書き出すだけでいいのです。 時間がない場合は、ピクルスの瓶理論よりもこの大きな岩のアプローチのほうが、比較的簡単で適しているでしょう。 すべてのタスクを岩または砂利のいずれかに指定したら、まず岩をスケジュールに組み込んでください。ここで、タイムボックスを使用して、各タスクに対して明確に専用の時間枠を確保することができます。 ここで覚えていてほしいことがあります。それは、大きな岩に取り組むことなく、メールの送受信や電話の応答、食器洗いなどの「砂利」のタスクのスケジュールを組んでしまうと、大きな岩に手が回らなくなる、ということです。小さなタスクは通常、やるときりがないため、大きなタスクを優先する必要があります。 視覚化の話に戻りましょう。もし大きな岩よりも先に、全ての砂利を容器に詰め込んでしまうと、容器はいっぱいになってしまい、スペースがありません。しかし、最初に大きな岩を入れてから砂利を加えると、砂利は岩の間に落ちて、隙間に収まることができます。 リソースを多く消費し、負荷の高いタスクを特定し、それらをより雑務的なタスクよりも優先することで、実際にそのタスクに取り組む時間をつくり出すことができます。そしてそのあとで、残りのタスクを可能な範囲でこなすことができるのです。 しかし、そのスケジュール組む際は少し慎重になったほうがいいでしょう。大きな岩に1日中取り組むような予定を組まないようにしましょう。そうすると燃え尽きてしまうからです。その代わりに、1日あたり1つか2つだけ岩を選んで、残りの時間を雑務的なタスクに割り当てましょう。 Source:Amazon
真栄田若菜/OCiETe