全仏オープン

アレクサンダー・ズベレフ[画像/ゲッティイメージズ]

テニスの全仏オープン（フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム）は1日に男子シングルス3回戦が行われ、第4シードのA・ズベレフ（ドイツ）が第26シードのT・フリークスポール（オランダ）を3-6, 6-4, 6-2, 4-6, 7-6 (10-3)の4時間14分に及ぶフルセットの死闘の末に破り、7年連続7度目のベスト16進出を果たした。 【ジョコビッチ、シナーら全仏OP組合せ】 27歳で世界ランク4位のズベレフは全仏オープンの前哨戦に当たるBNLイタリア国際（イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000）で優勝を飾り、今大会を優勝候補の一角として迎えた。 全仏オープンに出場するのは9年連続9度目。2021年から2023年まで3年連続で4強入りしている。 今大会は1回戦で、今季での引退を示唆しており同大会で14度の優勝を誇る元世界ランク1位のR・ナダル（スペイン）を下し初戦を突破。2回戦では世界ランク115位のD・ゴファン（ベルギー）を破り3回戦に駒を進めた。 世界ランク25位のフリークスポールと顔を合わせた3回戦の第1セット、第2ゲームで先にブレークを許したズベレフは、その後ブレークを奪うことができず先行される。 第2セット、両者キープを続け迎えた第10ゲームでズベレフがブレークポイントを握ると、最後はフリークスポールのフォアハンドがミスとなり1セットオールに追いつく。 流れに乗ったズベレフは第3セット、ファーストサービス時に76パーセントの確率でポイントを獲得し相手にブレークを与えず、自身は2度のブレークを奪いセットカウント2-1とし勝利に王手をかける。 第3セット終了後、フリークスポールがメディカルタイムアウトを取り右脚上部の治療を受ける。 身体に不安を抱えるフリークスポールに対し勝負を決めたいズベレフだったが、第4セットでは5度のブレークポイントを握りながらブレークを奪うことができず。自身は第5ゲームでダブルフォルトが絡みブレークされ、2セットオールに追いつかれる。 ファイナルセット、ズベレフは先に2度のブレークを奪われ崖っぷちに立たされる。それでもズベレフはここから2度のブレークバックを果たし、勝負を10ポイントマッチのタイブレークに持ち込むと、このタイブレークで5度のミニブレークに成功し、4時間14分に及ぶ死闘を制した。 勝利したズベレフは4回戦で第13シードのH・ルーネ（デンマーク）とラッキールーザーで本戦入りした世界ランク145位のJ・コバリク（スロバキア）の勝者と対戦する。