ブレーメンが『X』からの撤退を発表…ブンデスでは2クラブ目、プラットフォームの過激化を指摘
ブレーメンは18日、ソーシャルメディアプラットフォーム『X』からの撤退を発表した。 ブンデスリーガで4度、DFBポカールで6度の優勝を誇る名門が60万人規模のフォロワー数を誇る『X』への投稿を停止することに。この方針は現地時間18日月曜日に行われた年次総会にて、クラウス・フィルブリーCEO(最高経営責任者)から発表された。なお、クラブはTwitter(Xの前身)共同創業者のジャック・ドーシー氏が立ち上げたソーシャルメディアプラットフォーム『Bluesky』でのアカウントフォローを呼びかけている。 ブンデスリーガのクラブが『X』からの撤退を正式発表するのはザンクト・パウリに次いで2クラブ目。ブレーメンは『X』のオーナーを務める実業家イーロン・マスク氏に触れつつ、決断の背景について次のように説明している。 「イーロン・マスク氏がプラットフォームを引き継いで以来、ヘイトスピーチ、マイノリティーへの憎悪、過激な右派の投稿、陰謀論などが言論の自由を装い信じられないほどのペースで広まっている。プラットフォームの過激化はマスク氏とトランスフォビア(トランスジェンダーの人々に対する否定的な態度)や反ユダヤ主義のコメント、陰謀論などを含む彼の個人的な投稿によって推進されている」 「現在、プラットフォームにおいてはほとんど何も監視されてない。『X』のアルゴリズムと意思決定は完全に不透明なプロセスとなっている。さらに、最近のアメリカでの選挙で見られたように、ソーシャルネットワークを政治的な武器として利用している。ブレーメンは憎悪、ヘイトスピーチ、差別、排斥に対して明確な姿勢を取り、多様性、自由、民主主義、そして社会の結束と連帯を支持している」 「最近のプラットフォームの過激化により、クラブは限界を超えてしまった。そのためブレーメンは『X』を即時撤退し、60万人を超えるフォロワーが今後も『Bluesky』でクラブをフォローしてくれることを期待している」
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