ポルシェ911ダカールが生産完了!「2500台目」はとりわけスペシャルな「ゾンダーヴンシュ」だった
1984年のパリ-ダカールラリーの優勝車を992ベースで復刻
2024年11月13日(現地時間)、ポルシェAGは911ダカールをベースとしたワンオフの特別仕様「ゾンダーヴンシュ911ダカール」を公開した。このモデルはイタリアのスポーツカーコレクターの依頼の下で製作されたスペシャルバージョンで、911ダカールの予定限定台数である2500台めのモデルとして生産された。これにより、911ダカールの生産は終了した。なお、この「最後の911ダカール」はポルシェ ミュージアムに展示された後、依頼主に引き渡される。 【写真はこちら】イタリアの地中海の島「ランペドゥーサ」にちなんで名づけられた「ランペドゥーサブルー」が、インパクトたっぷり(全3枚) 「ポルシェ911ダカール」はそのネーミングからもわかるように、1984年のパリ-ダカールラリーでポルシェに初の総合優勝をもたらしたマシンをリスペクトして誕生したモデル。2022年のロサンゼルスモーターショーで世界初公開され大きな話題を呼び、世界限定2500台が生産されることになった。すぐに日本導入も発表され、車両価格3099万円で予約受注が開始されている。 低いプロポーションこそがスポーツカーという常識を覆すかのように、車高は「911カレラ」より50mmも高く、駆動は4WDで、ドライブモードに「ラリーモード」と「オフロードモード」が新たに加えられていた。 エクステリアも本格派で、ワイドなフェンダーアーチとサイドシル、ステンレススチール製保護エレメント、飛石よけに再設計されたステンレススチール製フロントのサイドエアインテーク、レッドのアルミニウム製けん引フックなどを装備。圧倒的な存在感を発していた。
最後の911ダカールとして生産された完全なワンオフモデル
今回公開された「最後の911ダカール」はユニークな3トーンペイントが施された完全なワンオフモデル。 2500台限定で生産された「ポルシェ911ダカール」、その最後の2500台目として生産されたワンオフのスペシャルモデル「ゾンダーヴンシュ911ダカール」。ゾンダーヴンシュ(Sonderwunsch)は受注生産という意味。 シグナルイエローとリンドウブルーの2トーンの間にペイントされたブルーのラインがデザインのポイント。このブルーのラインはイタリアの地中海の島「ランペドゥーサ」にちなんで「ランペドゥーサブルー」と名づけられた。塗装は顧客とポルシェデザンの緊密な協力のもと、完全に手作業で行われた。 この「ランペドゥーサブルー」は顧客からの強い要望で実現したものだという。 ホイールのスポークもシグナルイエローで塗装され、リムエッジにはランペドゥーサブルーが施される。また、LED マトリックス ヘッドライトにもランペドゥーサブルーのアクセントリングが配される。