60代ミニマリストが「もっと早く捨てればよかったもの」5つ。捨てても少しの後悔もなくすっきり
3.着ない洋服
若い頃、服を買いすぎて、かなり捨てました。テレビのキャスターのように、いつも違う服を仕事で着るのでない限り、人ひとりが使える洋服はそんなに多くありません。とくに私は、いつも同じような格好をするのが好きなので、たくさんの服がタンスの肥やしになっていました。 じつは、カナダに来るとき、高価な服の一部を実家に置いていきました。母はときどき、洋服ダンスに風を入れたり、防虫剤を使ったりして、私の服を管理してくれていました。それでも、穴があいたり劣化したりした服があったので、もっときれいな状態で、リサイクルショップにもっていってもらえばよかったと思いました。 着ない服と言えば、太ってしまってもう入らない服を長々ともっていたことがあります。いつかやせるつもりでいましたが、やせません。万が一やせても、若い頃とは、顔も雰囲気も変わってしまった自分には似合わなかったでしょう。
4.使いきれない文具
昔は文房具が好きで、東急ハンズなどで、よく購入していました。キャラクターがついたちょっとかわいいものも好きでした。文房具はそこまで値段が高くなく、小さいものが多いので、わりと気軽に買っていたのです。 そんなことをしているうちに、とても自分では使いきれないほどのノートやペンがたまってしまい、1年ぐらいで自分が使いきれる量だけ残し、あとはすべて捨てました。 ひとつひとつの値段は安くても、数が増えれば、文房具の値段もばかになりません。使いもしない文房具ばかり買ってお金を無駄にしたことを大いに反省しました。
5.雑誌の切り抜きとレシピ
私は、若い頃から本や雑誌が好きで、買い集めていましたが、どちらもある時点であきらめて、大量に捨てました。本はそのまま処分しましたが、雑誌は、未練がましく興味のある記事やレシピなどを切り取って、フォルダーに入れて少し残しました。 インターネットのサイトから印刷したお菓子のレシピの紙も、大量にたまっていました。 これらも、あるとき邪魔になって捨てました。 わざわざ切り取って、1枚、1枚ファイリングしたのに、あとになってそのページを見ることはめったにありませんでした。印刷したレシピも同じです。 このように私は、「いつか使うかもしれない」と思ったのに、使えなかったものをものすごくたくさん捨てた経験があります。本やブログで、「いつか使うかも」のいつかは来ないとよく書いているのも、こんな経験を嫌というほどしたからです。 「いつか使うかも」と思うものは、捨ててもまったく後悔しないと確信しています。 筆子さんの著書『50歳からのミニマリスト宣言!』(扶桑社)では、上手なものの減らし方や、ミニマリストになってよかったこと、体と心の健康を保つコツなど、これからの暮らしに役立つ内容をたっぷり掲載しています。
筆子