「貴族」佐藤天彦九段対「将来の名人候補」藤本渚五段 将棋オールスター東西対抗戦第1局開始
「SUNTORY 将棋オールスター東西対抗戦2024」が15日、東京・代々木の明治神宮会館で始まった。日本将棋連盟の棋士が東西に分かれ、ファン投票で選ばれた3人と予選から勝ち上がった3人の計6人ずつが1手30秒で戦う団体戦。今年で4回目となる。 開会式直後、第1局の藤本渚五段対佐藤天彦九段戦と、第2局永瀬拓矢九段対上野裕寿四段戦(上が先手)が同時にスタートした。 藤本は昨年度、藤井聡太7冠と最多勝率を争って注目された。関西期待の若手だ。「貴族」とファンや関係者から呼ばれる佐藤は2016年(平28)から3期面族で名人を獲得している。最近は振り飛車を数多く採用しており、今回も向かい飛車とした。 将来の名人候補・藤本は「佐藤先生の振り飛車を警戒しつつ、自分のペースに持ち込みたい」と抱負を語った。過去には解説者として出演したが、意外にも今回初出場で東軍のファン投票1位で選ばれた佐藤は、「ファン投票での出場は新たなモチベーションになる。東軍の勝利に貢献できるよう頑張りたい」と開会式で張り切っていた。